第2話 「病院にいた少年」




これは作者である私がまだ小学生の頃に姉が体験した話です。





私は10代の頃にお母さんと夜からウォーキングに行ってました。


妹はいつもお留守番。




この日も母と2人でいつもの道をウォーキング。





歩き始めて数分後




私達は病院の前を通りかかりました。




そこで ん?っと何故か違和感を感じたのです。




見てみると



病院の駐車場に男の子がいるんです。


男の子は1人で遊んでてこっちを見ていませんでした。







(こんな時間にありえない...)



時刻はすでに深夜1時過ぎ。





私は血の気が一気に引きました。






『お母さん!みてあっちに男の子がいる。いるよね?』



そう問いかける私に母は




ん?いないよ?なに言ってるの。と言いました






どうやら母には見えていないようでした。




私は怖くなりもう帰ろうと伝えました。



母も分かった。と言ってくれて私達は大人しく帰ることになったんです。








帰り道..歩いているとものすごい体がだるいんです。





重苦しい感じで




お腹は水がたくさん入ったかのように






(たぷんったぷんっ..)







変な感覚でした。


お腹の中に水がたまっているような感覚で今にも吐き出しそうで...



とにかく体がおかしく一刻も早く帰りたい気持ちでいっぱいでした。





それでやっと家に着き




私は倒れ込むかのように横になりました。






数分後




私はいきなり号泣し出したと言います。



正直私は記憶にないのですが妹や母が言うには




苦しい..苦しい..





と言いながら号泣していたそうなのです。







家族がどうしたの!?と言っても私はただ泣き続けまた眠ったそうです。






それから10分程経ち私は起きました。



まだ体調は悪くだるかったのをよく覚えてます。





私はトイレに行きたくなりトイレに向かいました。





うちの家のつくりは



お手洗いの前に弟の部屋があり

そこの前を通ってトイレに行く感じなのですが




この時弟の部屋のドアがあいていて




弟が寝ているのが見えました。



毛布で顔は見えませんでしたが

毛布から足が出ていたのです。





私は風邪をひいちゃいけないと思い

弟にちゃんと毛布をかぶせてあげました。





その時です





玄関からただいまーと弟が入ってきたのです。



(..え?)







私は今弟に毛布をかけてあげたはず




それなのに弟は玄関から入ってきた





(どういうこと...??)





そう思っていると弟だと思っていた人が



勢いよく起き上がったのです





そこにいたのはさっき病院の前で見た男の子でした




男の子は目を見開き私のことを睨んでいたのです。





私は恐怖で一目散に家族がいるリビングに逃げました。





そのあと家族と共に部屋を見に行きましたがあの男の子の姿はなかったです。





きっと号泣したのもあの男の子がとり憑いてたんだと思います。





なぜ私にとり憑いたのか



なぜ私を睨んでいたのか




わからないけど私にとってはすごく怖い体験でした。




2度と夜に病院の前を通ったりしたくないです..。




その時は身体に塩を撒き霊感が強い弟にお経を読んでもらいなんとか体調も回復し無事でしたが  



この体験は私にとって人生で1番怖く記憶に残る体験です。

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