異世界転生

寝羽 温 / NERVA Null

第1話

 [俺/僕/私/某]は主観的には広大な空間(それは青/赤/白/黒/極彩色である)に立っていた。立っているのか。立つとはなんだ。立とはなんだ。なんだとはなんだ。とはなんだ。コギト・エルゴ・スム。ただ、有ることだけは確かだった。無いことは無い。有れと思えば有り、有ると思えば有った。ここで、目の前に[光点/老人/後光差す年齢不詳/声だけの非実在]が居ることを知覚する。目もなければ知覚もないが。とにかく目の前に有る。目の前に有るのだ。それを[一人称]は視覚なしで知り得て、同様に[二人称]の言葉ではないものは、聴覚を介さずに脳以外で処理されることもなく理解されない。理解していなくとも、理解していることを理解していることを理解している。即ち超理解している。それは理解を理解することなく理解していることを理解する理解。理もなく解もなく個別具体の意味を持たない音ではない羅列ではない文字ではない言語ではない[ ]が流れ込まない浮かんでこない。さながら、四次元立体の三次元断面のような不可知によって(かよらないでか)狂いそうになるも狂う事の可能な精神も持たないことを思い出し、そもそも記憶を持たないことも思い出し、思い出すという動作も思い出せないことも思い出した。



 それから数秒か数日が経過したりしなかったりした。[一人称]は徐に目を覚ます。

 思い出した。思い出したという単語の意味を思い出した。思い出す機能が存在することを思い出した。思い出す機能をもつ器官が存在することを思い出した。思い出せなかったことは思い出せなかった。



 澄み渡った空。城壁に囲われた街。見たこともない木々。近代化されていない景色。一見して、ここが異世界であると気付く。

「転生……したのか」

 これで僕も異世界転生主人公という訳だ。最後の記憶は、視界一面の突っ込んでくるトラック。ならばこれは転生に他ならないだろう。体を起こすとガチャガチャと金属の絡まる音がした。しかもヤケに重い。金属の鎧をしている僕は、どうやら冒険者ということらしい。生前はRPGやハイ・ファンタジー小説に溺れていた僕だ、お約束はしっかりと了解している。これは神サマからの、前世で徳を積んだ僕への褒美なんだろうか。


 図られたかのようなタイミングで、城門に接続されている街道を歩いてくる女性を発見した。胸が大きく顔の造形が整っている。髪は腰まであるピンク色だ。予定調和的偶然。若しくは偶然的予定調和。声を掛けるしか無いと思った。


 僕を見かけるなり目を見開いた彼女が発した疑問は

「まぁ、冒険者の方ですの」といった意味に解釈された。

 どうやらそうみたいなんです。なんて言えるはずもない。どうやって自分の境遇を説明しようか、考えていなかった。

「どうやらそうみたいなんです」

 馬鹿か。お嬢さんも「どうやらそうみたい」とは、という表情だ。

「それが……気を失ってしまったらしく、気付いたら何も覚えていなくて……」

 我ながらなんと上手い誤魔化しであろう。概ね嘘ではない所が高評価だ。しかし、いつから僕はこんなに口が上手くなったんだろう。

「まぁ、まぁまぁまぁ、それは大変ですわね」目がキラキラしている。

「ではお名前も住む場所もわからないんですのね」

「そうですね、本当に何もかも忘れてしまって……」

「でしたら我が家へ案内致しますわ」

 手を引かれて、僕は街へ足を踏み入れた。


 で、何この屋敷。天井が遠すぎる。まさかあの子が街の領主の娘だったなんて思わないだろ。

「冒険者殿、こんな田舎へよくいらっしゃった」

 ガッハッハと豪快に笑う男が、彼女の父親にしてこの街の領主らしかった。

「何もない土地ではあるが、ゆっくりしていってくれ。ま、魔物が襲ってきた時は助けてもらうかもしれんがな」

 また、ガッハッハと一人で笑う。

「して、どうしてこんな辺鄙な田舎に」

 男の目が僅かに細まる。正直に、記憶がないこと、お金もないこと、お嬢さんに連れてこられたことなどを話す。

「そうかそうか、それは大変だっただろうな」

 目が笑っていない。

「それで、冒険者殿はこれからどうするつもりなんだ」

 これから。それは、前世で一度死んだ僕に与えられた最大のプレゼントだ。これからどうするのか、どうなりたいのか。僕は、

「とりあえず……この世界についてもう少し知りたい、です。そして、まずは記憶を取り戻していきたい」

 日和った。しかも後半は大嘘だ。取り戻すべき記憶なんて僕にはないのに。

「そうかそうか。てっきり魔王討伐に行きたいものかと思っていたよ」

「いるんですか、魔王」

「もちろんだ。魔王がおり、魔物がおり、魔法がある。そういう文明レベルだろうが」

 はぁ……。そういうもんなんですか。

 そういうもんだ。

「なら、魔王討伐も視野に入れて行動したいと思います」

「それがいい。冒険者というからには、魔王を討とうとしたはずなのだから」

 なるほど、ならば討てばなにか思い出すかもしれない。と役に完全に嵌まり込んでいることに気づく。転生した命に思い出すことなんてない。

 泊まっていけ、とのありがたい申し出をありがたく受け取る。前世でも見たことのないキング・キングサイズとでも言える巨大な天蓋付きベッドが僕を迎える。これこれ、という気持ちになる。地方貴族のどデカい家にはどデカいベッドだよな。飛び込むとスプリングが跳ねて体が一瞬浮き上がる。また沈み込み、跳ね上がる。沈み込み、跳ね上がる。沈み込む。跳ね上がる。なんど繰り返しても、同じ位置まで跳ね上がる。運動エネルギーの損失が感じられない、完全弾性な衝突を繰り返す。あり得ない事がありえるのが異世界だ。きっとこれも、何かの魔法で出来ているのだろう。ばよんばよんと跳ねながら、どうしたものかと勘案した。


 明朝、領主の家を発つ準備をしていると、魔王についての手掛かりがあるという遺跡に向かう事となった。何故か娘さん付きで、だ。うちの娘をよろしくな、ガッハッハ、と豪快に笑われた。何を考えているかよく分からないが、多分政略的なサムシングだろう。僕は一応、冒険者であり勇者候補ということになっているし。そのリルハート・エルフェンシュタット・デ・アーデルリンゲン・なんちゃらかんちゃらうんたらかんたらほにゃららぱらりらとかいう長ったらしい名前はさっぱり覚えられる気がせず、これから出会う人出会う人が皆このような名前かと思うと今すぐ元の世界に戻してくれと頼みたくもなるが、しかしここでこのお嬢さんの名前が田中花子とかだったらそれはもう雰囲気ぶち壊しという他なく、僕は不承不承その名前を受け入れてリルちゃんと呼ぶことになった。彼女といえば意外にも結構ヤンチャ系女子で、杖だかなんだかを振り回し、鼻息荒く興奮していた。さては子供の御守りでは、とは言えなかった。これも一宿一飯の恩と思い、どうどうと宥めながら手近な森に向かって進む。さて、ここで問題なのが、僕は転生してきたばかりで魔物とかにもさっぱりだし、戦闘の知識も全くない。もっと勝気で頼りになるタイプの子と最初に出会うと思っていたが、この妙に抜けた子と僕の2人で果たして大丈夫なのだろうか。妙に動物っぽい樹木(っぽいもの(動物っぽい樹木はいくら樹木っぽいとはいえ、さすがに樹木と断言はできないだろう))の絡ませてくるツタを振り払いつつ進んでいると、特に魔物にも合わず道が開け、遺跡がいかにも「遺跡ですよー」といった佇まいで鎮座していた。


 まぁ、最初に出会う遺跡はこんなものだろう。こじんまりとしていて可愛らしい。リルちゃんもキャー可愛いーみたいな事を言っている。多分。知らないけど。扉の前に立つと、なんと、自動で開くではないか。建物自体も、ちょうど前世のコンビニみたいな大きさだったので、コンビニかと思ってしまった。当然、店員はいない。石造りのコンビニ遺跡に足を踏み入れると、まるでコンビニのように魔導書が陳列されていた。雑誌コーナーだ。僕でも読めるものがあるかと手に取ってはみたが、特に理解可能な文字列ではなかった。そもそも文字かどうかもよくわからず、もしかしたら野生の落書き帳とかである可能性すらあった。無いか。スッと横から手が伸びる。落書き帳に興味があるのかな、可愛いところもあるもんだ(顔とか)と横目で伺うと、なんだ熱心な顔をしてふむふむと頷いていた。

「読めるの」と尋ねると。

「失礼ですねっ、これでも貴族の娘ですのよ」

 と返された。なるほど、多少の魔法は基礎教養なのだろう。

「大体、道すがら魔除けの魔法をかけてあげたのは誰だと思ってるのかしら」

 あ、なんだか喧しいなと思っていたがあれは魔除けの魔法だったのか。

「失礼な視線を感じますわね」

 ところで、何か収穫はあったかと尋ねてみる。

「かつて魔王討伐へ向かった魔術師の簡易工房だったみたいですわ。魔導書としては些か内容が古いですが、次に向かうべき街の名前と地図が判りましたわ」

 でかしたぞ、地図を持って意気揚々と遺跡を後にする。再び自動で開閉する魔法扉を跨いだ僕が見たものは、狂ったようにのたうち回る森の群れだった。


 妙に動物っぽい樹木、なんていう形容ではあまりにも足りない。枝は伸縮し、葉は波打ち、根は歩き出す。森が蠢いていた。明らかに敵意ある動きで木々が殺到する。鞭のように打ち付けられる蔓の初撃をかろうじて躱すと、僕は無我夢中で走り出した。這い出た根に蹴躓く。しかし止まっている余裕などない。振り下ろされる枝に背中を強打する。しかし止まっている余裕などない。女の子のことなどとうに忘れて、ただ走った。ただ走った。どこかもわからず、どこに行くかもわからず。だから、トラックのように疾駆する魔物に轢かれることも、また、当然であった。


 白。白という言葉は白を示すが、白くはない。白地に黒で白と書いてあるこの文字は実のところ黒であり、黒でない部分が寧ろ白であることから、¬白と表記するべきであるという気もする。白という白くない文字と白とが脳内で完全に連結されており、私たちは白くない白から白という概念を取り出すことが出来る。そして、脳がない[一人称]は一面に広がる[ ]を見たとしてもそれを白と表記することは不可能で、ただこれは実務上の問題から模擬的に[ ]を白と表記しているだけに過ぎず、限りなく全体に広がっている[ ]を表現しない言葉が白である。白以外になにもない空白には白以外はなにもないので、順接的に[一人称]は存在していない。確かにここには存在は一つもなく、空白が埋め尽くしている。存在することなく、漂流するこのこれがどれを指しているのか理解できるわけもなく、こうして認識を紡いでいることを認識していることによって境界は分かたれている。保持していない記憶が、これが再訪であることを告げる。[一人称]によって保持されていない記録は、当然[二人称]によって保持されているわけである。[ ]だったものは既に白ではなく、大部分が白でありながら空白ではない。急速に定義された[指示語]から情報が垂れ流される。無い耳に歌のような情報が押し込まれるが、3次以下である[一人称]の意識にとって複雑すぎる超立体の情報は理解可能な形式ではなく、情報であるという情報しか持たず、意味があるという意味しか持たない圧力としてしか受容されえなかった。一人称によって二人称が生まれ、一人称と二人称によって三人称が生まれる。単一の空白に界を別ったこの[一人称]が特異点であることは明白な事実だ。この未存在が非空間を不安定化していることに相違なく、圧が比喩的に尖って無形の脳を貫通するような過剰エネルギーは臨界を突破した。相転移。界は閉じられる。


 白。白い天井。白いカーテン。目線を下げれば白いシーツ。点滴。どうやら僕は病院にいるらしい。少し頭が重い。寝すぎたみたいだ。それともトラックに轢かれたせいか。年甲斐もなく、中学生みたいな夢を見ていたらしい。異世界転生か、ライトノベルを読み過ぎたかな。既に日は高く昇り、昼であることを示している。少し冷たいシーツが気持ちよくて、二度寝でもしようかなと思った矢先、こちらに向かってくる足音を聴覚が捉えた。擬音を伴ってカーテンが退けられる。看護師だ。

「お;l[@:;#)'#&`%$'"PS>ですか」

「で^-.;l@[{*+|?)&$"sr~+a|*r+#%&')"ますか」

 耳栓でも詰まっているかのように、意味にフィルターがかかっている。考えることも億劫だ。曖昧に頷くと彼女は立ち去って行った。受け取れなかった情報に対して空っぽの形を送ることはコミュニケーションたりえるのだろうか。遣り取りされたゼロに思いを馳せる。それはドーナツの穴のように、無いことを強調されたが故にあるように錯覚させる無だ。さっき見た夢だ。では、飽和してゼロとしか認識されない有は。処方されたなんらかの薬によって眠りに就く。


“視線が遭った”


「やっと目が覚めましたね」

 空、雲、太陽、人の顔。

「リルちゃん」

「よかったぁ……野生のゾウライオンに轢かれたときは死んでしまったかと思いましたわ」

「あの、動く樹みたいなのは」

「焼き払いましたわ」

 そ、そう……。

 なんだか、転生する前の夢を見てたみたいだ。変な夢だったけれど、そもそも夢というのは変なものだった。精度の高い夢の方が夢としてのリアリティが薄く夢らしくないというのは、奇妙な話だ。意味が捻じれているなと思った。

「ありがとう」

「ええ、行きましょう」

 僕たちは旅をした。野を越え山を越え海を越え空を越え(*$?を越えGR#`]も越えた。様々な魔物とであい、倒した。二人の間には会話が弾み、最初のぎこちなさが嘘のように仲良くなることが出来た。美しく教養のある彼女によって、無知な転生者である僕は生きていけたといっても過言ではない。5次元方向への歩き方、#800e56い空の意味、体節の歌い方、全て彼女に教えてもらったことだ。僕らの間には言葉にせずとも深い愛が横たわっていた。

「リル、この宿、一部屋しか空いてないって……」

「……仕方ありませんよ」

「いや、無理にってわけじゃないんだ。また次の町まで歩けばいいよ」

「でも、貴方様はお疲れでしょう」

 リルの絹擦れの音を聞きながら、堅く目を閉じ緊張していた僕は、そのまま眠りに落ちてしまった。



 玉座があった。白だ。黒だ。嘘だ。色という概念は此処にはない。色を受容する器官がないからだ。しかし今は[一人称]、いいや、僕がいる。“目を開く”。目という概念を与える。“光あれ”。ランダムな波長をもつ光子が乱れ飛ぶ。色という概念が発生する。白だ。玉座がある。座っている概念が、今なら視える。此処はどこだ。“此処”が此処でないところから弁別された。“僕”に認識される、認識されることで初めて存在する。ここはそういうフォーマットで書かれている。これは創造だ。天地を別つ。凝固していた意識には多すぎた情報量は、いまでは理解できる次元に達していた。高次元世界での生活によって認識が拡張された証だ。玉座に座す王、それは知性だった。目もなく耳もなく腕もなく脳もない。形もなく色もない。匂いもなく実体もない。ハードウェアなど一つも持たない純粋な知性だ。知性そのものなのだ。ここにあるのものは、全てものそのものだ。ようやく、全てを理解できた。これが知性。足元に概念が転がっているのが見えた。これは概念そのものの概念だ。あらゆるものが完全に完全で、“完全”も例外なく完全に完全だ。僕は僕そのものとしてここに在り、僕そのものとしてしかここになかったのだ。しかし、今や僕は僕として在った。それは、僕が僕として完全になったということだろうか。知性から垂れ流される言葉でない情報を聴く。文字でない情報を読む。分かる、判る、解る、理解る。見えていなかった次元が見える。恍惚に包まれる。それは知の濁流に溺れる恍惚か、それとも実際に恍惚そのものに包まれているのか判然としなかった。判じる脳が飽和していたから。


 押しつぶされるようにして目を覚ました。当然のように病室で、#ffffffいとは言えない天井とカーテンとシーツだった。窓から射す日はところどころ欠けたスペクトルで、空は青く薄っすらと色調が揺れている。少し足元が覚束ないが外へ出たい気持だった。廊下で人とすれ違う。人間、人間、どれも人間だ。5人に1人くらいの割合で、角を生やしている。羽根を生やしている。触手の靡かせている。普通の人間には見えないのだろう、これは高次元情報だ。啓かれた知性が、見えないものを見せている。病院の庭、入院患者の散歩用の庭、それは夢で見た異界の土地と全く同じ形をしていた。薄っすらとしかしハッキリと透けて見える、異界の地形。それはこの世界とぴったり重なりあい、ゆらゆらと揺れている。あの患者は蠢く樹だ。あの車は、眠っている魔物だ。これが真実、真の世界なのか。

「あら、:;#)'#&`%$'"Pさん、またお散歩ですか。あまりl@[{*+|?)&$"srてはΩΦ∽ませんよ」

 看護師が体節を震わせてにこやかに笑う。


 何もかもが解っている。何もかもを解ってしまった。ああ、月は空に開いた穴だ。巨人の一つ目がこちらを観察している。太陽は触手の化け物だ。ニヤニヤ笑って光を射して、ああ、分かってしまう。分かってしまった。この世界の真の姿が。この世界を蝕む世界が。霊獣が闊歩する大地で、人が轢き殺されている。石畳はその半分が異形の生命体だ。ぎらついた目で獲物を探している。飛行機の墜落は、巨人の腕が叩き落としているからだ。山も霞む巨大な生物ですら、人は、認識出来ていない。薄いレイヤー一枚の向こう、この大地は不確かで、異なる世界に侵蝕されている。


 僕が異世界に転生したのではない……異世界こそが、この世界に転生してきたのだ。

 今やこの世界と地続きの異世界が、この世界を飲み込もうとしているのだ。



 知らせなければ、危機を、危険だ。人類の危機だ。あの知性はこの世界を乗っ取るつもりなのだ、俺は、俺だけは知っている、あの知性に触れたのは俺だけなのだから、女の触手を振りほどく、殺される、殺されるぞ、叫びながら暴れまわった。異世界での経験を活かして怪物を屠るべく。ドラゴンの頭を切り落とした。化け猫の内臓を引きずり出した。俺の反逆にきづいた魔物が襲い掛かる、白衣などという記号には騙されない。この知性は既に高位に昇っているのだ。だが、多勢に無勢、押さえつけられてしまう。こんな時に、リルがいてくれれば……。


 願う僕の向こう、どぶ銀に輝く川の向こうにリルの姿が見えた。渾身をもって振り切り走り抜ける、僕だ、僕だよ。おいで、一緒に戦おう。君の美しい紫の尻尾で。


 僕は、気づくことが出来なかった。視界は、飽和の可視波長によって完全な[ ]に染まる。キキーっという甲高い鳴き声が鼓膜に突き刺さる。なにもかもが霞んで見えなくなり、



衝撃。

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