第35話 佐紀とリサの会話-#2 宇宙船

「この船は佐紀もご存知の種子島の牧場で建造されました。

エンジンと中央指令室の構想は雄一さんで後の殆どの設計はケンです。ルイの設計とジェニーの考え、ヘンリーの設備設計も有りました。建造自体は設計図を元に私が作業ロボットを動かしました。建造開始から試運転の初飛行まで半年掛かりました。エンジンは4基搭載しています。中央指令室は非常時の最終非難ポットも兼ねていてエンジンは3基搭載しています。他に救命艇が4基搭載されています。救命艇のエンジンは3基です。母船も救命艇も中央指令船も全て球形です。中央指令室を中心に上に4層、下に3層有ります。上層階はヘンリーの案内でご覧になりましたが下層階はまだですね。下層階は電力部、武器倉庫、材料倉庫、冷凍食料倉庫、研究室、脚部格納室があります。防衛装備として物質障壁と光線障壁、つまり二種類のバリアーが有ります。攻撃兵器としてレーザー光線が装備されています。エンジンの機能については私の理解を超えていますので説明できません、仕組みは説明できますが・・・しますか」

「いいえ、エンジンの説明はいいわ・・・作業ロボットって言っていたけどそのロボットには指はあるの」

「いいえ、指はありません」

「・・・ルイさんは指を作れないのかしら」

「解りません」

「作業ロボットに指が3本、5本あれば料理も洗濯も服を折り畳む事も出来るのにな・・・と思ったの」

「ルイに・・・ケンにもお願いして見ます、丁度、今ヘンリーから医療ロボットを私に繋げて制御できる様にしたいとの依頼がありました、ヘンリーはルイに頼む様です」

「それは良いわ、リサも大変ね」

「いいえ、皆さまのお役に立てて嬉しいです」

「それって感情表現よ、リサ、おめでとう」

「・・・・・」

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