人類連合 ※22章からのネタバレ込み

□主旨

 クレシダ・リカイオスの提唱で、使徒亡き後の魔物に対抗するために世界が一致団結しようとする会合。


□取り決め

 三国はこの機会を利用して、各国に攻め込むか、弱体化を目論まないこと。

 ※反対もなく決定された


□協定

 現在魔物の侵攻の矢面に立っている派のアラン王国。

 アラン王国が攻撃を受けた場合、シケリア王国が救援軍を派遣する。

 ランゴバルド王国では、魔物の勢力圏を通るため援軍が間に合わないため。

 ※反対もなく決定された

 

 資金や食料などの運用は各国から徴収して、分配を企図する。

 ※アルフレードの反対で棚上げ。


□意志決定機関

 三国の代表と冒険者ギルド、教会の代表を加えた合議での決定とする。

 三国は拒否権を持つ。

 ※アルフレードの反対で棚上げ。


□情報の衆知

 民にも現状を広く知らせる為、メディアを設立する。

 ※アルフレードの反対で、三国がそれぞれのメディアを持つことになった。


□医療技術の供与

 ラヴェンナから、医療についてのノウハウを伝授する


□人類連合が提唱する各種法案 ※25章追記


 ・種籾法

  貧農救済を企図している。


  従来、土地をもたない貧農は、種蒔きの季節になっても種籾を買う金がない。

  そこで地主から7割~10割という高利の金を借りて、種籾や苗を買う。

  その結果、収穫の多くを地主に吸い上げられた。

  残された作物で細々と過ごし、秋になるとまた高利の金を借りる。

  これを断ち切るのが目的。


  種蒔きのときに、人類連合が低金利の貸し付けを行う。

  借り手は収穫が終わった時点で、2割の利息をつけて返済する。

  これは希望者のみに行う。


 ・雇役法

  従来は税の他に、労役も義務とされていた。

  これは困窮にあえいでいる民には免除される。

  役人と領主のさじ加減で決まり、賄賂などの温床になっていた。

  比較的裕福な地主は、これによって貧困扱いされて、労役を免除されるケースが多い。

  これを中小の地主以上からは免役税を徴収する。

  本来役務免除される貧困層を雇い、就労させる法。

  各領地の領主が賦役を課したいときは、人類連合に依頼する。

  そして雇われた人たちを派遣する形式で、今までなら出来なかった規模の労役も可能。


 ・予物法

  内乱によって物価が乱高下して、商人も没落する者が多い。

  そこで商人や職人に融資する。

  生産されたとき、予め定めていた規定額に基づいて、貸金分だけの品物を人類連合の物納させる。


 ・市調法

  中小商人に人類連合が半年1割の低金利で、貸し付けを行う。

  返済時期に売れない品物は、人類連合が買い上げる。

  もしくは予物法で納められた物産と交換。

  他の地域で買い手があれば売る。

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