世界主義

 全ての神を否定して、全ての身分差も否定している集団。

 世界の大いなる意思を信仰している。

 神よりももっと上位の存在であるとしている。


 過去の使徒が言った『人は皆平等だ』が始まりらしい。

 全ての富は人民に平等に分配される。

 人民主義と言っていますね。


 共産主義のようなもの。


 教会の内部に浸透している。


 世界は一つなのだから、国は不要。

 人は皆平等だから、身分も不要。

 そして人間が一番多いのだから、異種族は人間のように生きるべし。

 できない者は不要。

 使徒もあるべき存在ではない。

 それを降臨させる神も不要といった教義。


■世界主義者たちの教義


『身分による人の差は間違いである』

『富めるものは、不義の輩である』

『金や銀は、人を腐敗させる呪われた金属である』

『全ての民の財産は等しくあるべき』

『口では清貧を唱え、財貨や女色に溺れる教会は偽善者の集団である』

『偽善的信仰は、全て世界の大いなる意思への信仰に取って代わらねばならない』


■浸透工作

 家庭教師業をつうじて、共産主義的思想を広めている。

 以下のような内容で、理想論にかぶれやすい若者を教化している。 


 この世は搾取が横行しているが枕詞。


 モノの価値は、労働によって決まる。

 パンが青銅貨2枚で販売されれば、それは青銅貨2枚と交換価値をもつ商品となる。

 しかし同じパンを自分でつくって食卓に並べると、そうはならない。

 それは商品でもなく、従って交換価値をもたない。

 さらに言えば青銅貨2枚で、パンは買える。

 だがパンで、青銅貨2枚は買えない。

 これは青銅貨2枚分の価値がない物を、青銅貨2枚で販売しているからだ。

 この差が搾取の実態となる。


 実態はマルクス資本論。


■組織形態

 最高指導者を頂点に、評議長、評議員がある。

 これらが意志決定機関となる。


■意志決定機関

 最高意志決定は全体会議で決まり、契約の山で開催される。


 最高指導者とて全体会議に諮る必要がある。

 全体会議の名称は既に形骸化しており、評議員たる元老たちと議長が出席するのみの会議。


 開催は評議長の長

 指導者とて呼ばれなくては出席できない。

 指導者でも議題の提出は出来る。


 欠席した評議員は、評議員の資格を剝奪される決まり。

 指導者の圧力で、評議員たちを欠席させないための仕組みであった。


 全体会議は4年に1度の開催。

 4カ年計画を策定するのが慣習であった。


 臨時会議の招集権は、指導者のみが持っている。


 契約の山に蓄えられた財宝の数々が力の源泉

 財宝の使い道は、全体会議で決められる。


■臨時会議

 暫定的な計画は臨時会議で決定できる。

 恒久的な方針は全体会議での承認が必要になる。

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