第2話

2019年1月1日



「おーい!こっちこっち!」

この日、僕は幼なじみの田中 あやと中川 たけると一緒に初詣に来ていた。

僕は家でコタツに入りながらゲームをしていたところをこの2人に半ば強制的に連れ出されたのだ。

境内は、多くの人がいて、その話し声や笑い声で満たされていた。


「あ!じゅん!しゅすいやに入る前にも一礼しないといけないんだよ!」


綾が僕にドヤ顔しながら言った。

きっと自分が手水舎を知っていることとルールについて詳しいことでマウンティングしたいのだろう。

この幼馴染、ドヤ顔しながら間違えを言っていて僕の方が恥ずかしくなった。


「わかってるよ、あと手水舎ちょうずやだよ、綾」


「ブハハ!ダセーなお前!!」

猛が手を叩きながら笑った。

これに釣られて僕も少し笑った

「え!?そうなの!?でも誰にも間違えはあるんだし笑わないでよ猛のバカ!あ、いま巡も笑ったでしょ!2人してもうこのバカどもは〜!」


「お前、しかもさっきネットで調べてただろうが!それなのに..ブッハハハ!アホすぎるだろ!巡!お前もなんか言ってやれ!」


「そうだね、綾、落ち着こうか。」


「ぐぬぬ〜なめやがって〜!!もう2人ともおみくじ激凶みたいなの引いちゃえ!!」


なんやかんやしていたら拝殿についたので、手を叩き頭を下げ願い事をした、この時にも綾が


「仁礼参拝だよ!知ってた!?」

って当たり前の事を言うから僕と猛はまた笑ってしまった。





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