第5変 懐かしい景色、眩しい世界

「ふわぁああ…」


 カズミは、懐かしい景色を見た。それは、ただの木造の天井であったが、それだけで10年前に戻ったように思えた。涙が溢れた。


 「(どうしたの?)」


 「うん。懐かしくてね。よし、仕事するか!」


 マキナは、驚いているようだったが、他に何も言わなかった。

 村の朝は井戸の水汲みから始まる。昔はアスカの母さんか僕が朝食を作っていたが…カズミは、台所を覗いた。


 「あら、おはようございます。どうしたの?」


 「おはようございます。何か手伝おうと思いまして…」


 アスカは、ちょうど靴を履くところだった。

 「大丈夫ですよ!あ!朝ごはんは、8時くらいになりますので、待っててください!」


 「水を汲んできました。」


 「カズミ…マキナさん、気が利きますねぇ。それじゃあ少しお言葉に甘えようかな。昔はカズミが朝ごはんを用意してくれていたんですよ!」


 カズミは、相づちをうった。

 アスカとマキナ(カズミ)は、朝ごはんを準備し、畑の確認に向かった。


 畑には元村長のコクウがすでに作業をしていた。二人は、合流し畑作業を手伝った。

 そして、日が上りきる前に三人で家に戻った。アスカが先頭である。


 「しっかり手を洗ってね!お父さん!」


 三人は、手を洗い、アスカはついでに顔も洗っていた。


 「ふう!ちめたい!頭が冴えるぅ~!」


 コクウさんは、頭を指で押さえながら、アスカに文句を言っていた。


 「なら、もう少し賢く見えるように振る舞ってくれな。」


 アスカは変わらないなと、カズミは思った。


 「いただきます。」

 「「いただきます。」」

 コクウさんの号令のもと、アスカが食べはじめ、その後からカズミもお礼を言って食べ始めた。


 「(ありがとうマキナ、美味しいはずだから替わるね。)」


 「うん!パクパク、ハムハム、うぅ美味しい!」


 「ははは、美味しいか!」


 コクウは、嬉しそうにそう言い、アスカは微笑んでマキナを見ていた。

 三人で他愛もないことを話したのち、アスカが1日の村の流れと、今日の村の人への顔見せについて話した。


 食べ終わったあとすぐにカシムは、作業のために牛舎と馬舎の方に行った。

 マキナとアスカは、食器を片づけて畑に戻った。


 マキナにとって全てが初体験であり、全てが新鮮で輝いて見えた。そして、料理や農場の経営、村長としての役割もこなすアスカについてもマキナには眩しかった。


 「アスカさんすごい!何でも知ってるね!」

 「やってれば、誰だって覚えるしできるわよ」


 アスカは、照れていた。カズミは、アスカが照れているところなどほとんど見たことがなかったが、帰ってきてから新しいアスカの一面をたくさん見れて可愛いなと思った。


 村人との顔合わせについてはあっさり終わった。

 アスカがマキナについて説明したあと、自己紹介をしてお互いによろしく言い合っておしまい。


 「(顔合わせってこんなもんなの?)」


 カズミがマキナからの質問に対し、大人になって分かることも含めて説明会した。


 「(農業は日中は、忙しいからね。スケジュール以外のことは、素早く済まさないと、日があるうちに作業が終わられないかもしれないからね。夜になると前が見にくいし、お腹おなかが減っちゃうよ)」


 「…フフフ…」


 「どうかした?」


 「いえ、お腹おなかおなか減るっなんてね、えへへへ」


 マキナは、とぼけておいた。アスカは、笑ってくれた。

 マキナとアスカの身長差は、約30センチあり、アスカがオーバーリアクションしたり振り向いたりするときにマキナの額にアスカの整ったおっぱいがあたる。しかも、当たったときにはなぜか抱き締められた。


 顔が埋まる。


 「ぷぎゅッ」


 また、マキナはアスカに抱き締められた。胸に埋もれて息ができない。


 「ぷっはあぁあ!ふう、ふう」

 「ごめんなさいね。なぜか他人の気がしないんだよね マキナちゃん」

 「そうですか、私もなぜかアスカさんにドキドキしてます!」


 「(まあ、あれだけ息を止められたらドキドキするよな…)」


 夕方になり薪割りをして、お風呂を沸かした。マキナが薪割りを手伝った際にはカシムもアスカも驚いていた。超手際が良いし、マキナの小柄な身体のわりに力が強かったからだ。


 もちろん、カズミがやっていたのだが…


 コクウさんが上がったあとに、アスカに進められてマキナが先にお風呂に入る。


 ちゃぽぉーん


 「お湯って…こんなに…熱いんだ…熱くて入れないよ」


 「(マキナは、水浴びと魔法による清潔化しかやったことがないからな…)」


 「そうなんだよね~!?いやいやいや、私だって…はい…ないです。もう、水だけ浴びて出ようかな…」


 「(誰か来たね…水入れて良いか聞いてみるかい?)」


 脱衣所の人の気配は、その場で何かしているようだ。


 ガラガラガラ!


 浴室のドアが開けられた。


 「マキナちゃん一緒に入ろ!」


 ※※※※次回予告※※※※

 次回お風呂回です!大事なことなので初めに言いました。

 浴場で欲情ってか?!へッ!マキナちゃん50歳!アスカさん25歳!のお風呂シーン!!

 見たい?見たいよね?見るしかないよね?いや、見るよね!

 ウンウン分かるぞー。

 マキナちゃんは合法ロリなのです! 

 見た目は子供!頭脳も子供!年齢だけが合法設定!

 完璧かぁあ?!!!

 それから、アスカさんのダイナマイトボディ!

 次回も期待しててくれよな!!!!

 

 次回第6変 お風呂で百合

 Catch you later!またね~!

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