第10話 無駄と空しいという言葉は儚い夢のように
無駄とは。
何もない様、感情の悲しさを喪失感として現実に表現した様を 空しいというが、この空しい むなし という言葉は、現代では「無駄」と呼ばれる無益な様を表す言葉として使われている。
今回は、この空しいという言葉と無駄の関係について怪説していきます。
まず、空しいという言葉がありました。これは、無いという言葉と身(実)という言葉が合わさりできた言葉と言われ、今も昔も変わらず、中身がないという意味で使われていました。
まず、「実無(みな)」が「むな」と言われるようになり、むなしいとなりました。
現代においても「むなしい」使われていますね。
そして、むなしい が訛り、 むた と言われるようになり、俗語として むたむた という空しさが広がる様を指す言葉が自然発生的に生まれ、ジョジョの奇妙な冒険のディオというキャラが、相手を滅するときの空しさを言葉に表した悲哀の言葉としてこう叫びました。
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ亜亜亜ァ!」
この無駄無駄は、むたむたの意味をもち、古くは実が無い、つまりは、空しいという意味が含まれており、高度経済成長期の日本において、ほとんど全ての人間が物欲にまみれ、信用で価値をつけられたお金を求め続ける様を心のどこかで違うんじゃないか!こんな生き方を僕は望んでいたのか!いや、違う!と感じた若者たちが感銘を受けてしまい、この「無駄無駄」という言葉が本当の意味で空しさの象徴として使われるようになったのです。
インターネットの中で使われる「むたむた」つまりは、空しい意味を持つ「無駄無駄」という言葉は、使われた後は、使ったキャラクターはほぼ間違いなく身が無くなるつまりは、不幸にみまわれるようになりました。
このことからも分かる通り、身無 から 空しい そして、むたむた と変化を続けたこの言葉は、ディオの手によりこの世に爆誕した「無駄無駄」という言葉として、現代の言葉となり定着しているのです。
皆さんも、今使っている言葉がどういった意味で過去使われていて、どのように派生して今に伝わったのか考えてみるときっと厨二病(おもしろい)ですよ。
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