やって価値がないことを探す方が難しい世の中になってきましたね
やって価値がないことを探す方が難しい世の中になってきましたね──と常々思う。
いま、本業以外でやっていることと云えば、ブログ運営と小説の読み書き、stand.fmの音声配信とwebライティングの四つ。いずれも悲しいかな稼げる稼げないという点を度外視すると──まあ取り組む価値はある。経済的な地位の向上を成功とした場合、どれも突き詰めれば何らかの実益に結びつく可能性はあるので。
それゆえ、冒頭で触れた通りやって価値がないことを探す方が難しくなったよなぁ──などとひしひし思うている。
たとえば一昔前はゲームなんて時間を浪費するコンテンツ代表格だったわけですが、今となってはゲーム実況者やプロゲーマーという職業まで存在している。そう、私が大学生だった時分、ゲーム実況者と云えば他人の褌で相撲を取るグレーな配信者に過ぎなかったわけだが、今となっては「職業」なのである。
ちなみに音声配信の方では、景品表示法を理由に日本では多額の賞金を出せない(たとえば五千円以上のゲームをもとに開催される大会の賞金は十万円までと制限されている)、だから界隈が盛り上がらない──みたいな説明をしたが、調べたところどうもこの問題は大会の「賞金」をゲーマーの「報酬」とすることで解消されたらしい。
やったぜ。
加えて、リアルタイムストラテジー系のゲーム(リアルタイムで素早い判断が要求されるタイプのゲームのこと)は、判断力を高めるという研究結果もあれば、3D系のゲームは空間認識能力を高める、なんなら統合失調症やアルツハイマーの治療に使えるのではないかといった研究結果もあり──。
一時「ゲーム脳」がどうこうとディスられていたのは一体何だったのか、むしろこのご時世ゲームやってないヤツの方がヤバいんじゃね? と社会人デビューを皮切りにゲームを卒業してしまった私は実のところちょっと後悔していたりする。
とはいえ、いまゲームやり出したら間違いなくキャパオーバーなのですがそれは。
目を向ける場所を変えれば、「サンドイッチがハリボテだ!」「弁当の底上げがセコい!」「パッケージのデザインが詐欺!」「おにぎりの断面図が合成だ!」「画像はイメージです通り越してもうこれ妄想だろ」みたいな某コンビニの悪評まとめ動画が再生数回っていたりする。これ自体はむしろガンガン再生数回った方が良いと思うのだけれど──兎角発信の仕方によってはもはや実益に繋がらない情報の方が希少なのではあるまいか。
かつてはやって価値がないことがもっと明白だった。
それが今では見渡す限り、価値があることだらけなのである。FFⅦアドベントチルドレンでクラウドさんは「大切じゃないものなんか、ない」と云ったが、このご時世マジで「大切じゃないものなんか、ない」のである。
そんなわけで何も若い子に限った話ではないが、行動の取捨選択が大変な時代になったなぁ──と思う今日この頃。何だか家に要らないモノが溜まってきたなぁ、メルカリに出品して断捨離するかという発想も悪くはないが、本当に捨てるべきはモノではなく行動なのかもしれない。今回はそんな感じ。
ではまた~。
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