自粛中の甘々生活

冴えないオタク

第1話

「にしてもこの家に引っ越しておいて良かったよなぁ」

「んー、良かったのかなぁ?せっかく仕事場借りたのに集まれてないし」

「いや、でも恵と毎日居られるし絶対良かったって!」

「わざとそういう恥ずかしいこと言わなかったのに、なんで言っちゃうかなぁ」

「ごめん」

「あーあ、毎日ずっと家に居て顔会わせてると飽きて来たかも」

「そんなの酷くない!?結婚してもう倦怠期って」

「冗談だって。でも付き合ってからもう8年だよ、お互い倦怠期くらい来てもおかしくなくない?」

「俺は毎日恵のこと可愛いと思ってるし、結婚してからもっと好きになったし全然そんなことないぞ」

「そう......」

「まあ世の中ストレス溜まって離婚とか今はありそうだし、恵が不安になるのも分からないでもないけど。」

「別に不安なんてないんだけどね、英梨々と霞ヶ丘先輩に久しぶりに創作して燃え上がったりしないように、釘さして置こうと思って。2人とも創作してる時が一番綺麗だし。」

「まあ冗談なんだけど」

「その冗談怖すぎるからやめて!」

「だいたい、倫也くんが悪いんだよ。」

俺燃え上がってるよう素振り見せてないのに。

「5年前の女が忘れられない主人公のゲームなんかするから。結構怖かったんだよ、あれ」

「なんか可愛いな」

「もう、人が怖いって言ってるのにそれが可愛いってどういうことなのかなぁ」

「恵めったに怖がったりしないし、不安そうにしてるところもいいなぁって。あと恵の感受性のに成長に師匠として感動したし」

「師匠なんて思ったことないけどね」


「今日の昼ごはんどうする、買って来ようか?」

「まだ材料あるし、大丈夫。少しでも外出は控えた方が良いだろうし、切れたら買い物のついでにたまには何か買って食べようかなぁ。」

「毎日凄いよな恵、本当に感謝してます。」

「倫也くんも家事は分担してるし別にいいよ。

ただ、流石にレパートリーは尽きそうだけどね。今度お母さんに聞こうかな」

「まあ俺は三食カレーとかでも全然大丈夫だし、気にしなくても良いんだぞ」

「私が気になるの!それに三食カレーとか絶対太る」

「気にすること無いと思うけどな、毎日見てるけど太ってる気配ないし」

「逆に毎日見てるから気付かないんだよ。それに英梨々見てるとちょっとへこむ」

「うんまあ、その辺の感覚は男の俺には分からないし、ほどほどに頑張ってくれとしか......」

「倫也くんもだからね」

「ん?」

「倫也くんも太らないようにしてよね。私特に容姿対してどうこう言うつもりはないけど、太るのは健康に良くないし許さないから。」

「が、頑張ります。」

「と言うことで、運動しない......?」

「うん」




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