ランク0「鑑定士」に選ばれたけど実は世界最強の職業でした。~鑑定眼と加護の超万能チートで英雄を目指します~

みなかな

第一話

 遥か昔……

 この惑星エルトリアには人間が住んでいた。人間たちは魔物を倒し日々暮らしていた。


 そんな時、異世界から魔族という人種が現れた。そのなかで最も強いものは魔王とよばれた。

 その魔王は、魔物と手を組みそして力のままに人々を蹂躙し住む場所を奪い、世界を破滅へと迎わせつあった。


 しかしその時、4人の勇者が現れた。

 彼らは「リンドウ」となのり各地を次々と救っていった。

 そして彼らは魔王を倒した。

 彼らはのちに四英雄と拝められ、この地に平穏をもたらしたと言う。


 その後現在では、この惑星エルトリアで人間が唯一住むことができる国「ホープレイ」がある。その国周りには結界が張られており、国の外にいる魔族や魔物から守る役目をしている。


 そして人々は、いつかこの結界の外に住むことができることを願っている。


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「やっぱりかっこいいなーー!!いつか英雄になりたいな!」

「アルトまたその本見てるの。よくあきないね?」

「ノアそういうけどさ、世界を救った英雄の話だよ!どんだけよんでも飽きないね!」

「はいはいわかったから、もう下でご飯できたってニアおばさんが言ってるよ。はやくきて」


 幼馴染のノアはぼくの手から本を取り、金色の髪をひらりとなびかせながら下に戻っていったので僕も背中についていった。

 ちなみにノアが言うには、僕から本を取り上げるのが一番簡単に僕のことを誘導できるらしい。否定はしないけど。


「そういえばノア、今日なんかご飯の時間遅くない?6週ぐらい本読めたんだけど」

「なにその基準……、気のせいじゃない?先に行ってるわよ」

「ちょ…ちょっとまってよーー」


 リビングに素早くノアが入ったので僕もその後を追ってドアを開けた。

 すると…


「「アルト誕生日おめでとうーーーーーー!!!」」

「え!なになに?!」


 ドアを開けた瞬間、クラッカーとみんなの声が鳴り響いた

 部屋の周りは豪勢な飾りつけがされており、目が引き込まれる。

 そうだ今日は僕の6歳の誕生日だ。


「アルトちゃんこれお母さんからの誕生日プレゼント!」

「そしてこれがお父さんからだ。ほんと大きくなったな……お父さんはうれしいぞ!」

「もうパパったらーアルトちゃんの誕生日に毎年泣かないの!」

「えへへ、パパ、ママありがとう!!」


 僕の誕生日を心から祝ってくれるパパとママの元に生まれたことは本当に幸せ者だなって思う。ちょっと恥ずかしいけど

 プレゼントの中身ははなにかな


「アルト君、これはおばさんとおじさんからのプレゼント。いつもノアと仲良くしてくれてありがとうね」

「ほんとアルト君には感謝しっぱなしだよ。こいつは性格がちょっときついからともだちがぜんぜんできなくてね。いやあアルト君がうちに来てくれたら、将来安定だな!」

「ちょっとパパ何言ってるの!?」


この人たちは、ノアのお父さんのダビルおじさんとお母さんのソワンおばさん。僕のパパとダビルおじさんはこの町の同じ防衛団に所属していて、家族ぐるみでご飯を食べたりしていて、いまやもう一つの家族みたいなものだ。


「ありがとうダビルおじさん、ソワンおばさん!! ねえパパ、プレゼント開けていい??

「おう、いいぞ」


 パパに許可を得て、3つのプレゼントをあけた。

 中身は、木の剣と本と一枚の紙が入っていた


「お父さんこれって!」

「おまえが英雄になりたいから剣を教えてほしいって言ってたからな。もうそろそろいいじゃないかと思ったんだ。それに明日はなんたって……」

「審議の日だよね!!!」


 それは僕が待ちに待った日であった。

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