Destiny 君と僕の物語

@maronron

第1話旅立ち

 早く起きなさい!

お母さんの声でいつものように今日が始まる今日がこの村最後の日でも

「リューズ早くしないと遅れちゃうよ!」

「ノーム待って今行くから!!」

もうホントノームは自分勝手だから...

「全員集まりました。神父さん」

「集まったかでは今日は旅立ちの日じゃこの村の話と旅立ちについて話そう」

またジジイの長い話かよ...これで何回目だ?考えるだけで嫌気がさしてくる

「この村、ノルケフ村はここはこの大地クレーム大地に最初に作られた村じゃ。この大地は元々農業ができない土地と思われていた。農業ができない代わりに広大な自然があり、何一つ自由に暮らせたのである。だがしたいに人が増えていくと村もたくさんでき、土地の取り合いや、自然を破壊する村も出来てきた。その混沌の中でこの村は自然を守っていた。ある時農業の出来る土地が発見されたのじゃそれがクレーム大地の中心地ハルウェルトじゃ。凄く大きい争いが起きたそれは凄い犠牲が出て、自然は破壊され、人々が傷つき苦しめられたのじゃだが、この村は争うとしなかったのだ。自然を守ろうとした意志が通じたのか神様がこの村に加護を授けてくださったのじゃ。だからこの村は絶対に絶やしてはいかん!この村で生まれた者は16歳になったらこの村を出ていき、このクレーム大地に捧げ、そしたらこの村に帰って来てこの村を受け継いでいく伝統ができたのじゃ。さあ今年16歳になる者たち、リューズ、ノーム、ハント、この村を出ていきクレーム大地に捧げろ!」

「はい!」

ついに旅立つんだ僕らいざ思うと実感がなく、でもこれから待ち受ける自由にただ胸が踊る。

旅立ちは自分の意思で進んで行くそういう意味があるから村を出るとき振り返らずに行くそんなルールがある。でもやはり振り返りたくなるものだなとしみじみ思った。

「リューズはハルウェルトに着いたら何するの?」

「僕はこの村に無い『魔術』ってものを知りたいなー。あれは自然のエネルギーを消費して行うものだからここでは使えないんだもん」

「やっぱり!私ハルウェルトにある巨大大図書館に行くから着いて来てね!」

「えぇ...」

ノームは強引だな ...

「ハントはどうするの?」

「俺?俺はやっぱり騎士やってみたいなカッコいいじゃん!」

「僕は体力ないから無理だなーまだ将来の夢も気にってないし」

3人で居るのこれで最後なのかな...そう思うと悲しくなってくる。

旅立ちはハルウェルト行きの馬車に乗りハルウェルトまで移動する。まず村から出るのは近くの山に行ったり、川や森に行くぐらいだから馬車も初体験だ。

「坊やたちもうすぐハルウェルトだよ」

もうすぐ未知なる体験が待ってるんだと思い胸が踊るし、緊張もする。僕たちの世界が待ってるだと思った。

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