第11話

物理実験をしながら…


ドライアイスを水の中に突っ込んでみる。


銀がかった泡がぶく、ぶく、ぶく、ぶく。


「泡が大きいね。なんで?」


「気体になったほうが体積が大きくなるから。」


「やっぱり、さっきの質問忘れて、すっごいわかりきったこと聞いた。」


「どういうボケなのか必死に考えちゃった。」


ドライアイスのかけらが小さくなる。


「なんかしゃべって、こんな風に気体になってどっかに飛んでいきたくなってくる。」


「周りを冷やしながら?」


水の中のドライアイスが全部、溶けた。


「まだ残ってるドライアイスでアイスホッケーしよっか。」

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