第一回次世代作家文芸賞への応募

みなさんお久しぶりです。

タイトルにあるとおり、無事「次世代作家文芸賞」に応募することができました。


12月にこの賞の開催を知ってから4ヶ月間、必死に執筆活動を続けてきました。毎日、仕事へ行く前の2~3時間と、仕事が終わってから1~2時間、土日いずれかの休日をあて、ようやく完成へといたりました。


今回の応募は、カクヨムにも投稿している「ブックオブデイズ」という未完の作品を全面的に改稿して投稿しました。長年頭の中にあった世界設定と冒頭、ストーリーラインがあったからこそ4ヶ月という期間内に完成できたのは間違いありません。構想を一から考えていたら確実に間に合っていませんでした。というより、この賞に応募しようとも考えなかったと思います。


以前第二回ファミ通文庫大賞に応募していたことも大きかったと思います。あえなく落選してしまいましたが、とても大切なことを学ぶことができたからです。それは「とにかくストーリーを先に進め、完結させること」です。


ちなみにファミ通文庫大賞は、受付期間終了時点までに本文が8万文字以上、文字数にかかわらず選考は10万文字前後までという条件でした。このブックオブデイズと作品を書き上げるには、相当数の長さが必要と考えていた私にはありがたいものでした。それは同時に、私の首を絞める結果にもなっていました。


作者の頭の中だけで完結しているような小説は、選考する方にとっても判断が難しく、作者自身にとってもその小説の本当の姿が見えてこないからです。今回最後まで書き上げてみて、そのことを特に実感しました。


とはいえ、この小説が長くなってしまうことは構想の段階から気づいていました。さらに頭を悩ましていたのが、私の小説が「大衆向けエンターテイメント」に向いているのか「ライトノベル(文芸含む)」に向いているのかわからないということでした。


特に長さの問題は深刻でした。ライトノベル系の賞は原稿用紙換算370~400枚くらいを上限とすると定められていたからです。いくら構成を練ってみても、書き始めてみても、無理なくこの長さに収めることができませんでした。少なくとも私の今の力量ではこのうえなく難しかったんです。


それでもファミ通文庫大賞に落選した当初は、なんとかこの問題をクリアして、いくつかのライトノベル系の賞へ応募してみるつもりでした。いくら自分に言い訳しても、賞に応募しない限り小説家としての道は開けませんので笑。そんなとき、この賞の存在を知ったというわけです。


私が次世代作家文芸賞に惹かれたのは、なんといっても以下の点です。


1.TSUTAYAグループとその出版社(徳間書店、アーススター)が主催している第一回目の賞である

2.受賞した小説はTSUTAYAの各店舗の目立つ場所に販売スペースが設置される

3.一般向けエンターテイメント小説部門(徳間書店、原稿用紙~600枚)とライトノベルス文芸部門(アーススター、上限なし)があり、ひとつの作品をどちらの部門にも応募できる


みなさん、TSUTAYAですよTSUTAYA! 私自身すごく驚きました笑。TSUTAYAと言えば、日本で知らない人がいない(たぶん)ほどの大企業です。


特に2がヤバイ。小説家を目指している方にとっては周知の事実でしょうが、これだけ多くの賞が乱立している昨今、たとえどこかの賞で受賞したとしても、それだけで読者の目を引くことはとても難しいと思います。でもこの賞は全国のTSUTAYA書店さんが応援してくれる、めちゃくちゃスゴイです。


そして4、私にとってはこれが一番ありがたかったです。上述した問題がすべて解決されてしまう募集要項なんです!


このことを詳しく説明してくださったのがミステリ作家の七尾与史先生でした。リンクを張っておきますので、興味のある方はぜひご覧ください。私の背中を押し、モチベーションをメチャクチャ高めてくれました笑。


印税生活ch【ミステリ作家の七尾与史サブch】

https://www.youtube.com/watch?v=TAcX_83QtiU


このような経緯で、私は第一回次世代作家文芸賞への応募を何よりも優先すべき目標として掲げました。仕事も家庭もすべてを投げうって……はいませんが笑、自分のもてる時間すべてを費やました。


今まで私は、一度もこの物語を完成させたことがありませんでした。上述したような理由があったのは確かですが、それは自分に対する逃げでもありました。どうせ完成させても受け入れてくれる先がないと考えていたからです。今回の賞の登場によって、その逃げ道は完全に塞がれました。


自分自身、もう嫌になっていました。いい加減、何らかの形にしたい。前回のように途中で終わらせるのではなく、しっかり納得のいく形で完結させたい。迷いなく目指せる賞に応募したい。長い時間、そんなことばかり考えていましたから。七尾先生の言葉を胸に、必ずやり遂げようと思いました。


……やり遂げました。


今回一つの小説を書き上げたなかで、気づいた点や勉強になった点が多々ありました。自分に対する復習の意味も込めて、というか、その意味合いの方が強いのですが、みなさんとも共有できたらいいなと思いますので、またイチの書斎を更新していこうと思います。


また今回の応募にあたり、まだまだ書き残しておきたいことがありますので、そのことについても随時更新していこうと思います。


自分の記録としてはもちろん、何かひとつでもみなさんの琴線に触れるようなことがあれば幸いです。

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