ファミ通文庫大賞について①

 応募総数が2,400作品を超えましたね……。私の作品なんて埋もれちゃってる感が満載(今現在234位)で、不安も何もなくなりましたよ、あはははは。


 宣伝です笑

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054892015960


 一番いいところで130~140位くらいまではいったんですけどね(私の作品を読んでいただいた方、本当にありがとうございます)、さすがに100位の壁は厚かったです。なんとかランキングのトップページを目指したかったんですけど、これほどの作品が集まるなか100位以内というのは、身の程を知れといったところでしょうか。


 ちょっと覗いてみただけでも、100位以内の方は星もフォロワーの数も桁違い。一見私とあまり変わらないような方もいましたが、逆にその方が明確な差を見せつけられたみたいで落ち込みます……。


 とまあ、こんな現時点のランキングに一喜一憂できるのも「コンテスト」に応募できたからで(ひとまず条件はクリアしています!)、今は全部ひっくるめてメチャクチャ楽しんでいます!笑

 あの選考結果が出るまでのドキドキ感を私も味わえるなんて、それだけで夢のよう。今までの私は、新人賞に応募した猛者たちがネット上で一喜一憂しているのを羨ましく思っていただけでした。だけど今年こそ、私もPCの前で絶叫できます笑


 ですがそのためには、私自身が満足のいく作品で締め切りを迎えたいんですよね。不完全燃焼のまま落選しても、自分に対して変に言い訳をしてしまいそうで嫌なんです。

 初めての応募でなに言ってんだ!って言われちゃいそうですが、学生の頃はもちろん、初めて社会に出たときも、そしてやりがいのある仕事に就くことができた今も、「小説家になりたい」という思いが消えないからなんです。

 今回の結果は、私が今後どのような姿勢で作品と向き合うべきかが問われる試金石になると勝手に思っちゃってます。


 創作に関しては、完璧、完全といったことはありえないと個人的には思っています。〆切といった時間制限の中で「そのときの」すべてを出し切るからこそ、今まで数多くの素晴らしい作品が生まれてきたんだと思うんですよね。


 この「〆切を設ける」ということについては、創作に関してだけでなく、多くの著名人やプロフェッショナルの方がその重要性を指摘しています。つまり人は、時間や資金の制約があったほうがより素晴らしい成果を出す、ということです。ドラゴンクエストなんかはその最たるものみたいです。詳しく知りたい方は「ドラゴンクエスト」、「誕生秘話」、みたいなキーワードでググってみるといろいろわかるかもしれません。本当に為になる話がたくさんあります。


 話がそれましたが、私自身も〆切の必要性は感じていて、今回応募できるに至ったのもそのおかげだと思っています。いえ、これまで応募しようしなかったわけじゃないんです。書いている途中に自分の文章や展開に嫌気が差して、最後まで書き上げることができなかっただけ、ということも何度もあります。


 ですが今執筆途中の作品「ブックオブデイズ」は、自分の中の物語が結実しているというか、頭の中から溢れ出るくらい形になっているというか、とにかくどうにかして世に出さなくてはいけないという使命感を抱いていたんです(自分で勝手に思ってただけです笑)。幼いころ、初めてファンタジーなるものに触れてから今にいたるまで、あらゆる要素や知識、経験が積み重なって生まれた物語なんでしょうね。他人事のように言えてしまうくらい、登場人物たちが躍動するんですよ。物語の結末までが一気に見えてしまう、そんな体験皆さんはありませんか? 結末は見えているのに登場人物たちがあまりにも生き生きしているので、そこに行き着くまでの道のり(展開)が長い、という笑えない状況でもあるんですが。


 実は、私が他の新人賞に応募できなかった一番の理由がこれでした。ほとんどの新人賞は、物語を完結させていることが条件なんですね。新人賞では、一つの物語としてまとめ上げる力量も問われるわけですから、考えてみれば当然です。だから私も、過去に何作か構想を練って、実際に新人賞に応募しようとしました。でもだめなんです。本当に書きたい物語があるせいで、他の物語に集中できないんです。だから上で書いたように、自ずと嫌気が差してしまう。最後まで書き上げる前に、この作品に戻ってきてしまう。でも、戻ってきたところで、書き上げたところで、発表する場がない。賞に応募できるだけの分量に納めることができない(どうしても……!)。だから、カクヨムやファミ通文庫大賞の存在は本当にありがたかったです。「○○文字以内に物語を完結させる」という制約がない、つまり長く険しい物語を自由に書いていいんだ!と思ったわけです。


 私は小学生くらいの頃から漠然と小説家を目指してきましたが(自分的にはそう思っていた)、もし学生の頃や新人時代に小説家という職業と本気で向かい合っていたら、また違う人生を歩んでいたかと思います。逆にいえば、ある程度現実を見つつ生きてきたというか、そのおかげで割と堅実な仕事についていますし、社会に出てからの多くの経験が、作品に厚みと深みを与えてくれていると実感しています……ホント、人生ってわかりません。


 経済的な面で、親とのいざこざもありました。いくら親とはいえ自分以外の人の借金を背負うのっていろんな意味で腐りますよ。親に対する思いも複雑になる一方でした。最終的には「父のことは尊敬できないことも多かったけど、感謝してもしたりない」という気持ちには落ち着きました。亡くなった人には、文句も言えないですしね……ここまでくるのに壮絶な葛藤がありましたが、なんとか今、幸せです。


 人って一見幸せそうに見えても、誰もがそれなりの不幸を背負っているんだなと、自分の経験とまわりの友人たちを見て思うようになりました。私の作品には、きっとそういったものが滲み出ています笑


 コロコロと話しが変わり、いろいろ話がそれてきましたが、自分が思うままに書けるのが「イチの書斎」のいいところ!


 長くなってしまいそうなので、ここまでのことは①として、応募作品についての話(こっちが本題)は②で書こうと思います。


 こんな脈絡もない話に目をとおしていただけた方、本当にありがとうございました!

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