第2話 何か

今日は仕事でした。明日は休みですが、疲れたので今日はもう寝ることにします。


一人暮らしなので、私がつくる以外、音はありません。だから時々寂しく思うのです。


この空間に私しかいないことを。


私が音をつくらなかったら、まるでそこには誰もいないようです。


一人のベッド。眼鏡を机に置いてから、入ります。冷たい。でも徐々に馴染んでいく。夢の中も一人だけど、もう私は寂しくない。心の中にはいつも彼がいるから。









翌日、目覚ましをつけていなかったので、いつもより私は遅く起きました。窓から、陽が差し込んでいるのでもうお昼なのでしょうか。


かけないと見えないので、机に置いてある眼鏡を取ってかけます。


大きく伸びをして、ベッドから出ようと手をつきます。


「え?」


手をついた時に何かが触れて私はそっちを見ました。

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