読了時点で未だ第二章の冒頭の為、レビューが簡素になってしまうことをお許し願いたい。
全体の印象としては、優しく、ふんわりとしていて、それでいてしっとりとした、丁寧な職人の仕事、という読後感であろうか。
お前は美食のレポ屋か、とツッコミを入れられそうで恐縮であるが、フィーリングなレビューで書かせてもらっているので。完結後にでも、また追いレビューをさせてもらえば、と思っている。
テンプレート=王道を踏まえたスタートなので、導入で躓く読者はいないだろう。
個性、という点では、ぶち壊すように尖ったり、無理無茶無謀な設定を持ち出さず、またしっかりした下地の世界観に沿ったものが用意されているように思う。
個人的には、主人公のカード使いのスキルに大いに期待したい。工夫次第で、最強にも化けうるポテンシャルを秘めているのではないだろうか。
―― 追加レビュー ――
読了させてもらったので追加レビュー。
なるほど、そういう形で着地したか、という頷き。
以前に書いた、全体の印象とも併せて、アッパーな冒険活劇よりはスローライフの経営系もいいのかもしれない。
カードスキルは、アイディア次第でどうこうにも広く展開出来そうなので、主人公の内面でのケリで物語を収縮させて完結させたのは、納得出来る。
食事や生活の基盤を、魔法やスキルによって丁寧に描かれているので、理解に容易く読み進めやすい内容であった。
メイン作品タイトル、物語の中で回収しているのも好印象。
異世界転生入門の一作としてオススメ出来よう。