2020年、夏

新丸子の不動産屋です

第1話 2020年、夏

 2020年夏の7月24日間東京オリンピック開会式、聖火ランナーとして国立競技場に入場、開会式を盛り上げる一人になるはずだった。ところが2020年に入ってからのコロナ騒ぎでオリンピックは中止にならなかったものの、翌年の2021年に延期になった。

 僕の名前は令和と書いてよしかず、大学一年生だ。ある意味時代に乗ってる名前だが、これは偶然の賜物。父の名前が和夫母が令子祖父が良成。よって令話、読みがなに祖父のよしが使われた訳だ。

 元号が令和に決まってから、浪人生であった私は大変な注目を浴びた、TVのクイズ番組で優勝して依頼だった。 その最後の総決算が聖火ランナーという次第。高校時代に陸上部に所属、主に長距離を担当大きな成果はあった訳ではないが、怪我が少ない選手で3年生の時も補欠であったが大会前に故障の選手が出て、急遽アンカー任されたくらいだ。

 ところがオリンピック委員会を通じて母校に連絡があり、聖火ランナーに内々に選ばれたのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る