手紙

琥珀もどき

前文


青い空には雲一つない。

昼下がりの潮の香りをほのかに含んだ風が、スカートを揺らす。

誰もいない海は静かで、どこまでも続いているように見える。

そういえば、セーラー服は船乗りの制服から来ていたんだっけな、

とぼんやりした頭で考える。


私は今日、ここに私を葬りに来た。




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