Seaside

寂しさに目覚め布団で丸くなる 潮鳴りの響く午前二時前


おだやかで 心地がよくて やわらかで どこか恐ろしい凪の春海


遠ざかる背中にかけた「さようなら」 今日の海風はしょっぱくて痛い


ややこしい感情の波は見ないふり 今日はサンダルを買いに行くから


目も風も心も輝くシャボン玉 上向きのジョイから放たれなければ


あなたの去った寝室の花瓶が砕け散る 響き渡るは空の慟哭

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