白い手帳

誰も信じない

でも自分が存在する意味が知りたい


そんな少女の唯一の逃げ場

それは一冊の白い手帳だった


リスカをしても、援助交際に走っても何も満たされない



毎日の親からの暴力暴言、挙げ句の果ての失明…


憐れみ、興味本位、都合のいいおもちゃ


なんでこんな世界に生まれてしまったの?

なんでわたしだけこんな思いをしなきゃいけないの?


溜め込んでいる感情を見えないペンで書きなぐっていく


まるで「呪いのノート」


それでも少女の中の絶望感、空虚感は無くならない


けれど誰もそんな少女の闇には気づけない


人前では笑顔を貼り付けているから


しかし確実に少女の心は壊れていった…

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