メタルマックスに近い世界観です。超文明が崩壊し、スラムでは貧民がボロ拳銃を片手に小銭で命の奪い合いをする。防壁の内側では金持ち達が旧文明に近い生活をしている。荒野では機械と怪物の融合体が蠢いている。重火器を担いだハンター達がとんでもない高額でモンスター狩りに従事する...ただし、この作品には戦車はほとんど出ず、メタルマックスでいうところのソルジャー...生身で戦車が必要な化物を相手にする傭兵が主人公です。
作品の都合上、機動戦闘の描写が話の大半を占めます。倫理観なんて育んでいる余裕がそもそもなかった主人公ですが、粗暴でも攻撃的でもなく、明確に「文化が違う」だけなので、このあたりを楽しめる方向きだと思います。
主人公は凄まじい幸運と不幸、いうなれば悪運の持ち主で、毎回不幸の極みの様な事件に巻き込まれ、あり得ない幸運の連続で九死に一生を得て、少しずつ成長していきます。
話の始まりからずっと不穏な作品なので...そして評される様に、主人公は真面目で義理堅い人間なので...最終的に幸せになってほしいですね。