第263話 乱入
あれ程の攻撃を受けたのにも
(あれでハンターランク55? 何の冗談だ。60相当でも足りん。下手をすると65に届く)
実際の実力がハンターランクと余りにも
ハンターランクを遺物売却で上げるにしろモンスター討伐で上げるにしろ、普通は徐々に上がっていく。仮にランク55のハンターがランク65相当の実力者でなければ普通は倒せないモンスターを軽く倒したとしても、それだけで急にランク65に認定されることはない。相応に貴重な遺物を何度も売却し、相応に強力なモンスターを何度も討伐して、
つまりアキラが幾ら都市間輸送車両の護衛で活躍したとしても、仮に先頭車両に配置されるだけの実力を持っていたとしても、その一度だけではランク上昇は僅かなものだ。加えて報酬である金とランク上昇の配分を、装備を調える
更に今はアルファのサポートもある。そして非常に扱いが難しく普通の者では扱えないほどに複雑で高性能な装備ほど、それをアルファのサポートで自在に扱うことでサポートの効果が高くなる。
アキラのバイクはツェゲルト都市周辺で活動するハンター向けの強力な製品だ。加えてその辺りで活動するハンター達でも扱いに困る品だ。その両方の要因で、バイク込みのアキラの実力は飛躍的に上がっていた。
それらを知らないラティスが、知っている情報だけで
(あいつ、バイク乗りか!)
東部には特定の武装や技術に対して著しく適性の高い者がいる。銃器が基本の戦闘で
そしてバイク乗りはバイクに乗った状態での戦闘に著しく
車両などでは通れない狭い部分でもバイクならば通行可能な場所は、数多くの遺跡内にそれなりに存在しており、その点でもバイク乗りは意外に重宝されていた。大抵の者にとっては同価格帯なら車両の方がどう考えても適しているのにも
(ミハゾノ街遺跡では戦闘開始時にバイクに乗る暇が無く、その後は
バイク乗りであればバイクにだけ高性能な車両や武装を
しかし今度は早い段階で迎撃された。もうそれは知っていると言わんばかりに、クラスターミサイルが弾頭の分離前に撃ち落とされる。そして発射元を巻き込まない
(対応が早い! しかも的確すぎる! お嬢様の御指示の理由はこれか? 派手に戦えとは、半端に様子見などせずに初めから過剰な威力で殺し切れということだったのか?)
浮かんだ疑問に意識を割いた
「……推察は後回しだ! あいつを派手に殺した後にお嬢様から聞けば良い!」
ラティスは大型の銃をアキラに向けて構えた。
アキラはクロエ達の車両を追ってバイクで荒野を複雑な動きで走行していた。タイヤの
単純な飛行装置では不可能な鋭角の切り返しでミサイルを
そして上方向から襲ってくるミサイルは、その走行を続けながら撃ち落とす。その
余りに急激で激しい動きを繰り返すバイクから慣性で投げ飛ばされるのは、強化服とバイクの乗員保護機能で防いでいる。それでも
しかしある意味でいつも通りの戦闘でもあり、その慣れのお陰で精神の過度な高ぶりは抑えられていた。それでいつもの調子で余裕とも泣き言とも取れる軽口も出る。
『アルファ!? もうちょっと何とかならないのか!? サポートの有り難さを見せ付けてくれるんだろう!?』
体感時間の操作を抑えている
『十分に見せ付けているでしょう? 次、右上よ!』
アルファの指示に従って僅かな間だけ体感時間を圧縮し、銃の照準を正確に合わせる。銃口から伸びる射線が敵の射線と完全に重なる。即座に撃ち出した無数の弾丸が、ラティスから撃ち出された大型の弾丸に全て着弾する。だがアキラが撃った弾丸は威力の差で全て
それでも無数の銃弾は相手の弾道をずらす役目は果たした。アキラのバイクを狙っていた巨大な弾丸が、目標から僅かに離れた空間を通り過ぎて地面に着弾し、着弾の衝撃だけで地面を吹き飛ばす。バイクもその衝撃で足場の地面を吹き飛ばされて宙に浮く。
本来なら車体が宙に浮いた時点でただの的となる。飛行装置でも飛び散った土砂を浴びた衝撃で大きく体勢を崩す。しかし空中走行機能を完全に使い熟しているアルファは、その土砂すら固定し足場にしてバイクを加速させた。
敵の弾丸の威力を、着弾の衝撃で
『危ねえ! あんなの
『その攻撃を
『ありがとう御座います!』
どことなく
『それではもう一つ分かりやすく見せ付けてあげるわ。行くわよ』
アルファがそう言った途端、バイクが一度急激に上昇する。そして地面に向けて一気に垂直に加速した。
「うおっ!?」
アキラの叫び声は、
アキラの反応を見失ったラティスは
(迷彩機能を使って隠れたのなら、これで幾ら何でも出てくるはず。どういうことだ?)
念の
クロエ達の車両で周囲の警戒を続けているパメラにラティスから連絡が入る。
「パメラ。あいつの反応が消えた」
「確認するわ。倒したのでもなく、逃げられたのでもなく、見失ったって意味で良いのね?」
「残念だがな。あいつが地面に激突してから、反応が
パメラはそのままラティスからその時の状況などを伝えられる。加えてアキラの実力がハンターランク65相当に迫るほどに高いことと、恐らくバイク乗りであることも教えられた。
「……そこまでなの? それほどの者をあそこまで追い詰めていてくれたなんて、部下達は相当善戦してくれたようね。私が殺し切れていれば……、悔やむわ」
「それは俺も同じだ。こっちは少し捜索を続ける。殺せているにしろ、隠れているにしろ、もう少し調査が必要だ。一応そっちも注意しておいてくれ」
「了解よ。お嬢様には?」
「何も発見できなかった場合は非常に高度な迷彩を使用していると仮定して、念の
「分かったわ。……!?」
拡張視界で車両の周囲360度を視認しているパメラが予想外の者を見て驚く。車両前方の地面からバイクに乗ったアキラが土砂と
東部の地下には意外にトンネルが多い。崩落等で鉄道としては使用不可能な地下鉄の路線や、かつての都市の地下道の一部、地中を移動するモンスターが開けた穴などだ。それを発見したアルファは、そのトンネルが車両の移動方向と部分的に一致していることに気付くと、それを利用して先回りする
光源など一切無い地下道をバイクで全速力で駆けていくという普通なら常軌を逸した行動も、拡張感覚で周囲を何となく認識しているアキラには
『アキラ! 外に出るわ!』
『了解!』
細かな作戦伝達は既に念話で済ませている。そして再び
その手間をアキラが実施する。バイクの勢いを利用して前方へ勢い良く跳躍すると、天井を液体金属のブレードで幾重にも切り刻み、更に強化服の超人的な身体能力で蹴り上げた。
刻まれた天井が土砂と一緒に上方向へ吹き飛ばされる。そして一瞬遅れて突っ込んできたバイクにアキラは空中で飛び乗ると、そのまま一気に地上へ出た。
高速で荒野を進んでいたクロエの車両と、飛び出た勢いのまま車両へ向かうアキラのバイクが擦れ違う。その直前、勢い良く飛び散っていく土砂の動きが
ブレードはバイクのエネルギータンクから過剰なほどのエネルギーを供給されており、刀身が崩壊する直前に最大の切れ味が出るようになっていた。
接触の衝撃による
車両の屋根にいるもの達も即座に反撃する。擦れ違ったアキラに向けて猛烈な弾幕を浴びせて対象の生死を問わず引き剥がしに掛かる。
その弾幕をアキラはアルファの巧みな運転で回避して距離を取る。少し被弾したが、それは強化服とバイクの
車両の一刀両断を期待していたアキラが予想外の結果に驚きを
『堅いな!? 車どころか上に乗ってたやつも完全には斬れなかったぞ!?』
液体金属の刀身の通り道にいたものは、斬撃を食らう直前に両腕を上げて防御態勢を取っていた。刃は対象の頭と腕と持っていた武器までは両断したが、胴の両断には至らず、鎖骨の少し下まで斬るのが限界だった。
アルファが敵の異常とも思える防御力の理由を険しい顔で伝える。
『車両の
アキラが驚きながら先程斬った物を見る。切断面から血は出ておらず、よく見ると内部の金属部品が露出している。両腕の上腕から先を失った上に、斬られた
車外に出ているメイド服の物達は全て同様の遠隔操作端末でパメラが車内から操作している。これらの戦闘用端末をミハゾノ街遺跡で使用しなかったのは、これらが元々は施設防衛用の機体だったことに加えて、クロエ達がこの手の遠隔操作端末でメイドの数を水増しするのは恥だと思っているからだ。
今はクロエが外部での使用許可を取ったことと、その手のことを恥だとする
斬られた
『……予備はまだまだたっぷりありそうだな。アルファ、どうする?』
『車両の破壊は手間取りそうだから、先に飛んでいる方を倒しましょう。重装強化服とはいっても、装甲車両よりエネルギーの総量は少ないはずだから、接近して何度か斬れば十分破壊できるはずよ』
『向こうは飛んでるんだ。そんな簡単に距離を詰めさせてくれるか?』
『それは問題ないわ』
アキラが
「きぃーさぁーまぁぁあああああ!!」
短距離汎用通信で届いたラティスの激怒の声を聞いたアキラが、その激情振りに納得したように
『確かに、大丈夫そうだな』
アキラが右手に液体金属のブレードを持ちながら、左手にLEO複合銃を握ってラティスを銃撃する。無数の銃弾が次々に目標に直撃したが、ラティスは多少の被弾など構わずに突っ込んでくる。
『……向こうも相当堅そうだ。アルファ。サポート頼む』
『任せなさい』
アキラは自信満々に笑うアルファを見て心強さを覚えながら銃撃を続けた。そして、被弾しながらも至近距離まで近付いてきたラティスに向けてブレードを振るう。ラティスもそれに合わせて巨大なブレードを振るう。
アキラとラティスのブレードが勢い良く衝突し、火花のような衝撃変換光を
アキラはクロエ達の車両とラティスに
ラティスの火器は強力だが、その分だけ誤射をした場合の被害も大きい。高度な照準制御システムにより射線上に車両が存在する場合には発砲を中止することも可能だ。車両に当たるかどうかの判定もミリ単位で調整できる。だがアキラに弾道をずらされる恐れを考えると、絶対に当たらないと確信できる場合でしか火器の使用は出来なかった。
ラティスはその
アキラの横方向から撃とうとしても、アキラも位置取りを変えるだけなのは間違い無い。それでも強力な銃火器を使用する
その結果、アキラとラティスは車両の周囲を旋回するように移動し続けながら、互いのブレードと銃で激しく斬り合い撃ち合い続けることになった。
ぶつかり合う刃が火花を飛ばす。どちらの刃も
空中で片方は重装強化服で飛行しながら、もう片方は空中走行可能なバイクで走りながらブレードを振るうという、通常の剣術とは掛け離れた余りにも変則的な斬り合いが続く。斬る
バイクで空中を透明なループ状のレールの上を走るように駆けてラティスの頭上を取ったアキラが、逆さになった体勢のまま銀色に輝くブレードを相手の頭部に向けて振り上げる。頭上を取られたラティスも大型ブレードを勢い良く上に突き上げる。互いの刃は交差せずに高速で擦れ違い、互いの頭部へ襲いかかった。
硬化した液体金属の刃がラティスの重装強化服の強固な
アキラが体を
ラティスは同格のハンター達より近接戦闘の技量に優れている。それはリオンズテイルの執事として、高速フィルター効果を有効にした室内戦闘など、銃器の使用を制限される状況を想定した訓練も受けているからだ。それでも今、単純な斬り合いの技術ではアキラに押し負けていた。
ラティスが学んだ剣術は地上戦を前提としている。ある程度応用は出来るとはいえ、飛行しながら斬り合うという状況に十全に対応できるものではない。加えて着用している重装強化服は銃火器での戦闘を前提にしたものだ。ブレードも付いているがあくまでも補助武器であり、身に付けた剣技を存分に発揮するのは重装強化服の構造上無理があった。
そして何よりも、アルファのサポートを得たアキラの動きは、単にバイクに乗りながらブレードを振り回す者とは隔絶していた。まるで、空中を走行可能なバイクに乗る前提で剣技を
その
そしてその
アキラが左手のLEO複合銃で威力増大済みの
だがそれだけの銃弾を浴びせてもラティスは倒せない。リオンズテイル社ほどの大企業が施設防衛用に配備し、更に上からの使用許可が下りない限り使用できない物だけあって、その重装強化服の性能は飛び抜けていた。高額な人型兵器用のジェネレーターに匹敵する出力と、その使用を前提とした強固な
しかし
相手の大型銃の射線を自身に向けられる前に、その銃を左手のLEO複合銃で逆に銃撃して照準を狂わせながらバイクを縦横に勢い良く回転させて、大口径の銃口から撃ち出された巨大な弾丸を回避する。
敵の銃弾は重装強化服の複腕が持つ銃からも撃ち出される。銃は重装強化服の巨体と比較すれば小型だが、それでもアキラのLEO複合銃より大きい。十分な威力を持つ弾丸が広範囲に
その回避不能な弾幕に対して、アキラはクロエの車両を出来る限り背後にする位置取りを続けることで、相手の照準制御システムを逆に利用し、銃弾が
それでもどうしても食らってしまう弾丸は、アルファが弾道を極めて正確に計算して、着弾地点の
単純に互いの装備の性能だけで勝敗を決めるのであれば、アキラに勝ち目など
それでも優勢なのはラティスの方だ。
しかし先に焦り始めたのはラティスの方だった。一撃当てれば終わるが、その一撃が当たらない。
それでもラティスが焦り始めたのは、徐々にアキラに押されていたからだった。自身の攻撃を防がれる度に相手の動きの精度が増していく。より素早く、より鋭く、より的確に回避され反撃される。
予測を超えたアキラの対応能力に、そしてアキラの猛攻を防ぐ代償として想像以上に早く減っていく重装強化服のエネルギーに、ラティスの余裕が削り取られていく。まだ自身が優勢だ。だがこの状況が続けば優勢が覆るのはそこまで遅くない。その気付きが更に焦りを生み、余裕を更に削り取っていく。
このままでは追い詰められる。このままなら勝てる。勝敗こそ異なるが、状況への認識はラティスもアキラも一致していた。
だがその状況そのものが覆る。空から降り注ぐ巨大な光の柱が生み出した大爆発が一帯を吹き飛ばしたのだ。
天から降り注いだ光の余波はクロエ達の車両にも届いていた。車体に搭載されている高性能な衝撃吸収機能でも波打つ地面の影響を完全に消し去るのは難しく、車内まで伝わった揺れの
「おっと。結構揺れたわね。この揺れだと、外は大変なことになっていそう」
クロエの顔に驚きは無い。
そのクロエの笑みは本当に楽しそうだった。その顔を見たパメラが、僅かに
天からの光線はアキラ達を狙ったものだった。その直前、アキラは唐突に覚えた嫌な予感に従って全力でその場から離脱しようとした。アルファもアキラを光線から逃れさせる
一瞬遅れて、空中戦を続けていた
空中に生成した見えない足場にブレーキ痕を引きながらバイクの体勢を何とか立て直したアキラは、驚きで表情を険しく
『アルファ! 今の何だ!?』
『モンスターの攻撃よ。派手に戦った
基本的にモンスターは騒げば騒ぐほど寄ってくる。地上からも集まってきていたが、その程度のモンスターはアキラ達の戦闘の余波で消し飛んでいた。アキラ達はそれほどまでに激しく戦っていた。
アキラ達の武装はクガマヤマ都市付近の難易度から逸脱した強力なものだ。それを存分に使用した高速での空中戦。加えて流れ弾も空へ大量に飛んでいた。大量の小型ミサイルを一度に使用した大爆発の余波も上空まで多少は届いていた。上空のモンスターがアキラ達を見付けてしまう恐れは十分にあった。
アキラが思わず上を見る。その視線の先に点が見えた。そして情報収集機器がその点の周辺を拡大表示し、アキラの拡張視界に表示する。それにより対象の姿を認識したアキラの顔が引き
蜂は部分的に機械化されており強力に武装していた。飛行装置から噴出する光が羽のような形状を作り出している。更に大型のガトリング砲らしいものやミサイルポッドのようなものを胴体や脚の先に付けていた。そして針の部分は巨大なレーザー砲となっていた。
クロエへの殺意に押し流されていたアキラは、その見るからに強力そうなモンスターの姿を見て少し落ち着きを取り戻していた。昆虫型のモンスターということもあり、都市間輸送車両の護衛で見た
『……アルファ。どうする? ここは一旦逃げた方が良いか?』
『逃がしてくれそうならね。恐らくあのモンスターは、重装強化服が撃った小型ミサイルや大型弾の
アキラが思わず視線をラティスの方へ向ける。そして顔を更に引き
ラティスも上空からの光線から逃れていた。そして上空から現れた蜂型モンスターの存在に素早く気付くと、表情を険しくして対処方法を思案する。
もっと東の地域のものよりは弱いとはいえ、大分上空のモンスターだ。相応に強力なのは間違い無い。アキラと戦いながら、そちらまで相手にするのは
ならばアキラに共闘を提案してみるか、と考えたが
ではどうするかと思案を続ける。ラティスにとって最悪の事態は、自分とアキラがモンスターの相手を押し付け合った結果、自分が先に倒されてしまいアキラがモンスターを引き連れてクロエの車両を襲うことだ。その場合、下手をするとクロエにまで被害が及ぶ。それだけは絶対に防がなければならない。
生還を度外視してアキラに食い下がれば、アキラもモンスターの相手など出来ない。後はモンスターに自分ごとアキラを殺させれば、目標を始末し終えたモンスターが帰る可能性は高い。モンスターはアキラと自分の両方、
(仕方が無い。刺し違えるか。すまん。パメラ。俺は戻れん)
ラティスはあっさりと自分の命を捨てる判断をした。死にたくはないが、必要なら死ぬ。ラティスの部下達がその判断でアキラと戦って死んだように、ラティス自身も同じ判断を下した。
部下達とラティスの違いは、自身の命を度外視する
そしてその判断に従ってすぐさま動き出そうとした時、パメラの通信が割り込んだ。
「ラティス。お嬢様から御指示が出たわ」
「分かっている。後は頼んだ」
「……違うわ」
ラティスは自身の判断を一々伝えるまでもなく、パメラも分かっていると思っていた。それは正しかったのだが、その上での返事を聞いて僅かに戸惑った。そして指示の内容を聞かされると、更に困惑を深めて聞き返す。
「パメラ。それではあのモンスターがそちらに向かう恐れが……」
少し口調を強めたパメラの声がラティスの言葉を遮る。
「ラティス。繰り返すわ。お嬢様の御指示よ」
「……。了解した」
既に一度クロエの指示に逆らって失態を演じてしまった立場である以上、もう一度指示には逆らうことは出来ない。湧いた疑問と懸念に蓋をしてそう返事をすると、パメラの軽い
重装強化服の背中が割れて、ラティスが中から飛び出す。一瞬遅れて重装強化服のミサイルポッドから小型ミサイルがクロエ達の車両に向けて発射される。そしてラティスはそのミサイルを
重装強化服はそのまま無人機となり、自動操縦でアキラの攻撃からラティスと車両を守るように動きながら、残弾を全て吐き出すようにアキラとモンスターへ苛烈な攻撃を開始した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます