異世界転生なんてありえないなんて思ってたら、異世界転生系マンガの主人公と冒険することを勝手に決められた話。

ain

第1話 通知書

「ふわぁー」

時計を見たらもう8時だった。

このままでは学校に遅れる、そう思ったが今日は日曜だった。

なんだ、じゃあもう一眠り...

チェストから服を出しかけたが、眠気に耐えきれずいつも通り二度寝をしようとした。

「ガタッ」

玄関の郵便受けから音がした。

日曜なのに宅配...? もしかして...

天界————世界の上層部といったところだろうか。研究者やら、政治家やらがそこで暮らしをし、仕事を行なっているそうだ。私たちはそこに関係者では無い限り、そこへ行ってはいけないと教育されていて一度、天界うえに行くと、技術の発達様が此方と比べものにならないようで、帰ってきた人は誰もおらず、どのような感じなのかほとんどの人が見聞きもせずに生きている。これは噂だから確証も何も無いの

だが。

天界からの手紙は緊急性を要すものが多く、曜日も関係なく配達されているのだ。

人口爆発急激上昇による宣告通知書ヤバいもの」だったら...。

今、世界では人口爆発が猛烈に加速しており、人の選別が始まっている。

「人口爆発急激上昇による宣告通知書」が届くと15歳以上は自分で

自分の命を絶たなければいけない...。

伯母さんは、これをチラシと一緒に捨ててしまい、事実上「警告無視」ということで暗殺されてしまったのだ。

これで私の人生は終わりなのか。たった17年の命なのか。そう思うだけで涙が溢れ出そうになる。まだ、高校2年生...私は何もできていない。将来の夢も決まっているのに。この社会せかいを変えようとしていたのに。

開けよう、まだ死ぬと決まったわけじゃないんだから。これだけの勇気がどこから湧き出てきたのか、自分でも分からなかった。ただ必死に、死にたくない、と祈っていた。

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