君と僕

@nil-t

第1話

「幼い僕らは孤独だったね」

はじめて出会ったあの日

僕は君と仲良くなりたかったんだ

でも君はちょっと違ったみたいだ

君が僕を見つめる目は恐怖、不安、でいっぱいで愛情も幸せも知らないみたいだった。「ほっといてよ」君に手を振りほどかれてとっても悲しかったんだ。それでも僕は諦めなかった、いや諦めたくなかったんだ君が僕と同じだったからほっとくなんてできなかったんだ。毎日話しかけて、そばにいて寂しさを紛らわしてたのは僕の方だったんだ。

君も最初はあんなに嫌がってたのに自分から寄り添ってくれて、悲しかった時もうれしいときも全部君に1番に伝えたかったんだ。

でも僕と君にのこされた時間はあまりなくて君がいなくなってしまうことはわかってた。

どれだけそばにいてももうすぐいなくなっちゃうんだって。「どこにもいかないよ」なんて君は言ってたけど僕の帰りが遅くなった日君は玄関で冷たくなってたね。

ほら、やっぱり君はいなくなった

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