第4話

甘い、甘い、匂い。


ほわほわと舞う。


「どうしたらいいんだろう?」


再び、先生の柔らかい声。


切なくて、もどかしくて、途方に暮れてる先生の。


キラリ、光る、胸の想い。



  *****



ボクには何もできない。


ただ抱えられて、先生の、いったい、どこを見ていたらいい?


どこを見れば、見つかるの?


ボクに分かることはない。


先生の、役に立ちたいのに。



  *****



ただボクは見る。


見つめる。


まだボクの出逢ったことのない。


何かがボクを待っている?

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