善人だけの異世界で俺だけが悪人(クズ)

七歌

全体のあらすじ ファミ通文庫大賞向け

※注 ファミ通文庫大賞向けのあらすじです、基本的に読み飛ばし推奨です。








 世界各地に異世界に繋がる魔法陣が出現しはじめた世界。


 アメリカ、中国、ロシア等々――大国は異世界の資源を求めて異世界との交渉を行っていたが、国土の小さい日本はなかなか異世界に繋がる魔法陣が現れずに居た。


 だが、ある時、ついに日本にも異世界に繋がる魔法陣が現れる。

 日本政府は異世界で国を治める王様からの要望で、適度にクズで死んでも惜しくない人材を送ることにした。


 そして選ばれたのは、高校三年生の芦屋辰己(あしや・たつみ)。


 異世界へと渡った辰己は、王様に任命された身の回りの世話をしてくれる女性・ノエとともに生活を始める。その異世界は聞いていた通り善人ばかりで、自身をクズと自称する辰己にはあまり居心地がよくない場所だった。


 だが、王様に『金貨千枚を集めたら異世界と辰己たちの世界を繋ぐ方法を教えてもらえる』という交換条件を取り付けた辰己は、住人が善人であることを利用して金貨を荒稼ぎしていく。


 しかし異世界の住人が善人であることにあぐらをかきすぎたのか、辰己のやることが卑怯なことではないかと言いだす人間が現れ、決闘をすることになってしまう。

 決闘の内容如何によってはノエの実家がもしかしたら危機になるかもしれないというのもあり、本気で挑むことにする辰己。


 だが、決闘をすることが決まった日、心配するノエに思わず本音で強く当たってしまい、ノエは家を出て行ってしまう。

 それでも、辰己はノエのためにもと決闘の準備を粛々とこなし、当日を迎えた。


 準備の甲斐もあって、無事に決闘三戦のうち、二戦を勝利する辰己。だが、三戦目の相手は最終的な勝敗関係なく戦いを挑んでくる。

 辰己は、三戦目の相手とは戦う予定はなかったので、対抗策が『最も卑怯な手』しか用意していないことが心にひっかかり、上手く戦えないでいた。だが、応援に駆け付けたノエの言葉をうけて、卑怯な手を使ってでも勝利を収める。


 その後、無事に金貨千枚を集めた辰己は、王様から魔法の情報をもらい、元の世界に戻った。


 それから数年後……辰己は持ち帰った情報を元に作られた転移技術によって、再び異世界にやってきて、ノエと久しぶりの挨拶を交わしたのだった。

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