第17話 警察への通報
私の担当だったソーシャルワーカーのM先生に、これからのことを考えて、警察に言うべきだといわれ、私は、確かに、これから父がなにをしだすかわからないためにも警察に通報することを決意しました。
そして、その午後、浅草警察に通報をした。
浅草警察さんは親身になって話を聞いてくれた。
3月24日に事情聴取で浅草警察が病院に来てくれることになった。
次のことは、2020年3月20日のノートのことである。
・パパが自供しなかったらどうしよう。
・パパのこと思い出すだけで気持ち悪い。
・死んでほしい。
・消えてほしい。
・なんでこんな思いしなくちゃならないの。
・ママも後遺症でぼーっとするし、絶対に許せない。
・でも自分が死んでも仕方ない。悲しむのはママだし、生きていないとだめ。
・もしかしたらこれを乗り越えれば、だれかを助けられるかもしれない。
・首を絞める前にノートに書く。
・死ななくていいから償え。
・私も入院して、ママも入院してどれだけ辛い思いしたかわかってんの?わからないでしょ?のんきに店で暮らしてんだろ。ふざけんなよ。
・警察に言ってよかったのか、今はわからない。
・結局自供しないで何もなかったように過ぎてもうざいし、何されるかわからないし、今後不安で仕方がない。大学にいけるか不安。4月から学校にいって、編入したい。休学したくない。
・ずっと気持ち悪い。
私は、将来看護師になって、傷病者の方に寄り添える人になりたい。今の状態では難しいけど、誰かのために生きていきたい。I先生、M先生、W先生(高校の部活動の顧問)、S先生(中学の顧問の先生)のために恩返ししなきゃいけない。誰かのために生きていることが私にとっての生きがい。私も私を大切にする。しっかり自分をもって相手に接することができるように自分もしっかりしなきゃ。いつか武蔵野病院に務めたい。恩返しをしたい。頑張っていきたい。将来、誰かを助けるためにも、今しっかりしなきゃ。そうくんがいて、頼れる仲間がいて、家族(兄、母)がいて、怖いものはない。ごえもんもいる。自分がされたことを正直に言おう。24日に警察の人が来る。何もなくなるかもしれないけど、話すだけ話してみる。看護師になって、将来すくえる人を救っていきたい。
大丈夫だよあかりちゃん。いつも言い聞かせて頑張ってこれてるんだから。一人じゃないよ。頑張ってるけど、頑張ろう。ファイト!自分に言い聞かせてるのも悲しいけど、これも大事だって看護師さんたちが言ってたからやっちゃう~
頑張れ~あかり~
自分らしく生きてやる。
と、ノートに記載した。
そして、その下に、看護師さんOさんが、
「時々息抜きしながらね!一緒に頑張ろう 一人じゃない!」
と、ノートに書いてくれた。
ときどき息抜きすること、一人じゃないことを胸にひめ、頑張ろうと思った。
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