再会議

「また呼び出しですか・・・」

「大混乱しているとはいえあまり変な行動はとりたくないよ」

「はぁ・・・はぁ・・・あんまり走らせるな・・・」


イエローストーンの郊外で集まるフグとその仲間達。

フグが皆を呼び集めたのだ。


「それで、 また何で呼び出されたんですか?」

「ふむ、 それにはまず一つ先に説明しておこうか」


フグが口火を切った。


「何を出すか?」

「私のスシブレードには死者をゾンビ化して操る能力もある」


フグがいきなり説明を始めた。


「へぇ・・・」

「いきなり何の話だ?」

「まぁ聞け、 実はさっき私のスシトルーパーを回収ついでに諜報活動を行っていたんだ

すると連中は何やらこの絶望的な状況を

文字通り無かった事に出来るアイテムを持っているらしい」

「それは嘘だよ、 あり得ない」


鞘が断言する。


「何故?」

「そんな物が有るのならもっと早く使う筈でしょ?」

「いや、 それが多大なリスクを持っているらしい

世界を改竄する物らしいがどう改竄するのかは分からないそうだ」

「世界の改竄・・・」


ごくり、 と唾を飲む鞘。


「この情報を闇の親方に伝える

とりあえず私はこのイエローストーンを出る、 お前達は陽動だ」

「断ったら貴女のスシブレードでゾンビにされると言う事ですな?」

「話が早くて助かるな、 そう言う事だ、 どうする」


やる、 以外の選択肢が無い。


「わかりました・・・それではどの様にしますか?」

「ふむ、 ビアと鞘とアリアリが陽動を行い

トリニティとハイボールが私の援護をしろ」

「それで良いの? ヤミ・マスターとヤミ・アプレンティスの割合を逆にした方が良くない?」


鞘が疑問を口にする。


「それだと目立ち過ぎるだろ」

「なら一人の方が良いのでは?」

「最終的には一人になるだろうが・・・とりあえずイエローストーンを脱出したら

トリニティとハイボールは自由にして良い」

「それは助かるが・・・フグに情報を抜き取られた事を向こうは分かっているのか?」

「スシトルーパーを置いて来たから恐らくは分からないと思う」

「回収したスシトルーパーを置いて来たんですか?」

「あぁ、 ダークネスシ帝国の危機だからな

警戒は少しでも解いておきたかったから襲わせた」

「襲わせたら逆に警戒されるのでは?」

「逆だ、 襲って倒させて勝利させる、 そうする事で警戒を解く事が出来る」

「そんなもんかね・・・それでは今すぐ行動に移すので?」

「えぇ、 今回の行動でダークネスシ帝国の命運がかかっている

全力でやるように」

「「「「「了解!!!!!」」」」」

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