ヴォルフガングの夜明け

「じ、 実は・・・パドメはアンタと別れた後に死んだのよ・・・」

「は?」


おばさんに詰め寄るヴォルフガング。


「続けろ」

「ぱ、 パドメはヴォルフガング家から帰って来ないアンタを心配して

ヴォルフガング家に言ったんだけど門前払いされて・・・

それから泣きはらして体を壊して死んじゃった・・・」

「・・・・・それで、 おばさん、 アンタは何か?

パドメが死ぬのを黙って見ていたと?」

「勘弁してよ・・・何かしてヴォルフガング家の気に障ったら私の生活が成り立たない・・・

それにパドメが死んだ後にヴォルフガング家の使いが

パドメが死んだ事を隠して遠くに行った事にしろって・・・そうしないと色々不利益が・・・」

「・・・・・闇さん、 さっきの奴、 貸してくれませんか?」

「おう、 良いぞ、 これをこうこうこうすると射出出来る」

「ありがとうございます」


そう言ってハンバーグを受取るヴォルフガング。

そしておばさんの頭に向かってハンバーグを突きつけるヴォルフガング。


「あ、 アナキン・・・ちょ、 ちょっと待って・・・?」

「僕がアンタの言葉を信じて彼女に裏切られたと思い込まされたまま

一生を送る羽目になったかもしれないと思うと虫唾が奔る

いやアンタだけじゃない、 この周囲の連中も同罪か」

「ま、 待って!!」

「安心しろ、 アンタの次は近所の連中全員皆殺しにしてやる」


そう言ってハンバーグをおばさんの頭部に射出しておばさんの首の骨を折ったヴォルフガング。


「・・・・・・・・・・」


ヴォルフガングは家から出た、 闇もその後を付いて行った。

ヴォルフガングは次々と周囲の家々を回りハンバーグによる虐殺を繰り広げた。

朝になる頃には街は静かになっていた。


「俺の見込み通り、 凄まじい闇の持ち主だ・・・

じゃあヴォルフガング、 次はお前のご自宅の連中か」

「あぁ、 連中の骨を砕いてこの世の苦しみを味あわせてやる・・・」

「ならばハンバーグよりも良いネタが有るぞ」


次元間スシフィールドからバラムツを取り出す闇。


「それは?」

「こいつはバラムツと言う、 こいつを多量に食べるとバラムツに含まれる成分を

人間が消化できずにケツから油が漏れ出る、 つまり強制おもらしのスシって事だな

コイツで汚辱の限りを尽くしてやれ」

「・・・・・」


ヴォルフガングがバラムツを手に取った、 そして回す。


「おぉ・・・何かしっくりくるじゃないか・・・ふふふふふふふ

あははあはははっはははははははははは」


ヴォルフガングの狂った笑い声が静寂の街を包んだ。

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