帰国

闇達はシャリ王国まで戻って来る事が出来た。

首都コメドコロのコメドコロセンターで待っていたシャリーラ13世に出迎えられた。


「おかえりなさい親方、 そっちの珍妙な二人は?」

「ここに来る途中で見つけた新人だ、 そっちの首尾は如何だ?」

「実はそれについて相談が有りまして・・・」

「うん?」


シャリーラ13世は急造のスシブレーダー軍団を見せた。


「おー、 中々に立派じゃないか専用の鎧とか」

「コスト面を考えた軽装ですが・・・問題が有りまして・・・」

「問題?」

「スシブレードが破壊されると本人も爆発するんです」

「なんだそりゃ・・・」


頭を抱える闇。


「こんな事ってあるんですか?」

「いや・・・そもそもこうして大勢のスシブレーダーを作ると言うのが

無理が有ったのか・・・うーん・・・まともなスシブレーダーは居ないのか?」

「えぇ、 一応多少は居るのですが・・・数が少なくて・・・」

「マジかー・・・如何します師匠」


ブタの男が尋ねる。


「仕方が無い、 この国から適性の有る者を探し出そう」

「探し出すってそんな事出来るんですか?」

「おいおい、 俺がお前を偶然見つけ出せたと思っているのか?

日本国内1億越えの日本国民から偶々お前を見つけ出せる

そんな偶然が有るとでも?」


ブタの男の言葉ににやり、 と笑いながら返す闇。


「つ、 つまり師匠は闇のスシブレーダーの素質が有る者を探し出せるという事ですか?」

「いや、 地道に足を使っての調査が得意だ」


ヽ(・ω・)/ズコーとなる一同。


「もっと・・・なんか闇の気配とか・・・そんなんで探せるんじゃないかと・・・」

「何だ気配って? 漫画の読み過ぎだ」

「兎も角見つけ出せるのならばお任せしてもよろしいでしょうか?」

「そうだな、 この首無し、 芸術家、 悪魔にも稽古を付けなきゃならないから

それなりに時間がかかりそうだ」

「おっしゃ!! がんばるぞー」

「芸術的なスシブレードを作る」

「俺もかー・・・」


三者三様のリアクションを取る。


「それならば親方、 一人推薦したい者が居ます」


シャリーラ13世は提言した。


「推薦? ・・・誰だ?」

「私がヴィネガーの影武者として王立学園に通っていた時に

少々気の触れた事を言う娘が居たのです、 その娘は自分が異世界から転生して来たとか

言っておりまして、 事実ならば中々面白いのでは?」

「異世界転生と言う奴か・・・面白いんじゃないですか師匠?」

「ふん、 異世界転生とか良く分からんが、 まぁ会って見るのも良いか

そいつは今何処に?」

「まだ学生ですので学園にいるかと・・・」

「ふぅん・・・」

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