三時間後

三時間が経過した、 太陽は真上に登った。

ダークネスシ帝国軍は兵を拡げ町を囲んだ。

右翼にはスシ・トルーパーのカスタード、 左翼にはビッグナイフ

そして中央にはピースメイカーがそれぞれ陣取った。


「時間だ!! 答えを聞こう!!」


町に青い旗が上がった。


「・・・?」


旗は左に向いた。

次の瞬間、 トゥーンウィは拘束から抜け出て次元間スシフィールドから

複数のアイスクリームを取り出して冷気を撒き散らし周囲を凍らせた。


「な、 何だァ!?」


驚愕するピースメイカー。

サインを通じて作戦を如何するのか? そのやり取りをしていた。

簡単な作戦は旗で通じる様にしていたのだ、 つまり先の青い旗が左を向く。

これは『左翼を殲滅した後に時間稼ぎを行う』と言うサインだったのだ。


「くっそ!!」


ピースメイカーは蟹クリームコロッケを取り出して自身の鋏の上に乗せて射出した。

攻撃の為では無く周囲を温める為の行動だった。


「まさか抜け出すとは・・・!?」


ピースメイカーは驚愕した、 右翼に向かって行くバルド等スシブレーダー達。


「やる気か!?」


名を持つスシブレーダー達、 あの数ならばカスタード程度の者ならば簡単に斃されるだろう。


「・・・・・冥福を祈ろう」


流石にカスタードを守る為の行動を取る気になれなかったピースメイカーは本陣に戻って行った。




さてバルド達の作戦は伸び切り広がった左翼右翼を切り崩し殲滅すると言う物である。

包囲をするのは逃げられなくなるだろうが、 兵の層を薄くする行為にもなると言う事だ。

実質兵が少なくなる、 ならば各個撃破は可能だろう、 各個撃破と言っても

右翼全て、 左翼全てを潰すと言うのでは無く、 現場指揮官。

ここで言う所のスシ・トルーパーの事である。


「うおおおおおおおおお!!!」


次々と兵を撃破してカスタードの元に向かうバルド達。


「うわっ!? こっち来た!?」


カスタードが驚愕する。


「お前が現場指揮官だなぁああああああああ!!!」

「う、 うわあああああああああああ!?」


カスタードはスシブレードを射出する!!

茶碗蒸しである!! その中には大量のゆり根が入っており

着地と共に茶碗蒸しが炸裂し大量のゆり根が相手を貫く!!

しかし茶碗蒸しは着地の前に無情にもバルド達のスシブレードに砕かれ破壊!!

そしてカスタードの元にスシブレードが殺到しカスタードの体も砕かれ

変質していた内部構造から茶碗蒸しが溢れ出た!!


「カスタード様がやられた!!」

「逃げろ!!」


兵達が混乱し逃げ惑っていた。

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