激戦!!バルトVSダースシ・オーモリ!!その3

雑に積み上げられた大トロ、 直立し硬化

そして雑に積み上げられた部分が三又となり地面と接地し摩擦で着火!!


「これがダースシ・オーモリ最大の奥義!! 受けて・・・みろ!!」


着火した三又の銛が投擲される!!

その銛の狙いはバルド!!


「くっ・・・!!」


回避しようとするバルドだったがスピードが段違いである!!

万事休す!! ここでバルドが死んでしまったら誰だダークネスシ帝国を打倒するのか!?

しかしここでエッグヴィーナスとバルドの絆が奇跡を生んだ!!

エッグヴィーナスが急加速し三又の銛をカチ上げたのだ!!


「何ィ!?」


読者の中で物理学に博識な方は居るだろうか!?

前に進む力が強い程、 横からの力には弱い!!

つまり三又の銛の進む力た強過ぎるあまり横からの力に負けてしまい

銛がカチ上げられる事になったのだ!!


燃え上がりカチ上げられた銛は物理法則の何たる悪戯か!?

ゆらりとダースシ・オーモリの元に向かって行った!!


「あっ」


ぐさり


あまりの異常事態に呆気に取られて出遅れたオーモリは哀れ

三又の銛に突き刺され炎上を始めたのだった!!

マグロ大盛りのスシブレードも持ち主の運命と共に爆発四散!!


「ぐあああああああああああ」


オーモリは燃え上がりながら思った、 何故自分はバルドを狙ってしまったのだろうか。

エッグヴィーナスに三又の銛で攻撃すれば勝てたのでは無いだろうか?

実際そうだったのかもしれない、 しかしオーモリの心の奥底で

恐怖と不信感を抱いてしまったのだ

真正面から自分の銛と激突し無事だったエッグヴィーナスに恐怖を

そして自分のスシブレードであるマグロ大盛りを信じ切れなかったのだ。

その結果が最高の技でバルドを狙った、 と言う事なのだ。

しかし絆で結ばれたバルドとエッグヴィーナスは予想以上に強かった。

その為、 オーモリは敗北しバルドは勝利したのだった。


「・・・・・」


消火バケツに手を伸ばすバルド。


「余計な御世話だ!!」


オーモリが叫ぶ。


「負けて捕虜になるつもりはねぇ!!」

「闇への忠義立てのつもりか?」

「忠義、 か!! 闇の親方は俺達の村を評価し認めちゃんと金を支払ってくれた!!

搾取するだけだった連中とは違って対価を払ったんだ!!

だから俺も義を通そう!! ここで死んで闇に忠義立てをして村を守る礎となる!!」


ばっ!! と両手を上げるダースシ・オーモリ。


「勝ってくれよ!! 闇の親方!!」


そう叫ぶとダースシ・オーモリの体の中の闇の力に火が燃え移り

オーモリの体は爆発四散した!!


「うわあああああああ!!」


バルドも爆風に巻き込まれ吹き飛ばされたのだった。

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