ケーキが食べたい

「納得が行かない!!」


ボグルが叫んだ。


「お前は末っ子じゃないか!! 何でお前がシャリーダ13世を襲名するんだよ!!」

「そうだそうだ!! 俺や兄上の方が良いじゃ無いか!!」


ワサビも追従する。


「そうか、 じゃあお前達にこれから三日、 闇寿司の知識を叩き込む」

「な、 なんだと?」

「その闇寿司の知識を使い殺し合いを行い、 最終的な勝者

そいつがシャリーダ13世になる、 と言うのは如何だ?」


闇が提案する。


「怖い事提案するな、 人間は・・・」


戦慄するバリゾーゴン。


「あ、 あの・・・私は事態しても良いでしょうか」


恐る恐るアサージが挙手する。


「何で?」

「私は女ですし・・・こういう王位継承にも興味無いですし・・・」

「ふーん、 別に良いと思うが・・・まぁ良いや、 やる気の無い奴は興味が無い

だが王族だからと特別扱いするつもりは俺には無いし

お前の兄弟達がお前を贔屓するとも思えない

ここはお前も参戦した方が良いと思うぞ?」

「っ・・・・・」


震えるアサージ。


「ふん」


カリフォルニアロールを出してアサージを精神酢飯漬けにする闇。


「gばいうういfgしjぎおhふぃsじfhづぎうgヴぃxhしhさぢうぎhfdしょh!!」


声にならぬ絶叫を挙げるアサージ。


「・・・・・そうですね、 言われてみれば確かにその通り

闇様の御言葉通り、 王座を狙いに行きたいと思います」

「うむ」

「な・・・今のは!?」

「闇寿司の技の一つ、 精神酢飯漬けだ」

「精神酢飯漬け・・・凄い技だ」


目を輝かせるヴィネガーの影武者。


「洗脳した・・・のか?」

「何と恐ろしい・・・力技だけでは無いのか・・・」


ワサビとボグルは対照的に恐怖を浮かべた。


「何という技なの・・・闇寿司、 魔法以上に素晴らしい技!!」


サーストンは興奮している、 恐らく下着はびしょびしょだろう。


「・・・・・・・・・・」


バリゾーゴンは戦慄している。


「じゃあ今日はこれ位にして休もうか、 飯でも作ろう、 何か食いたい物は有るか?」

「え、 貴方が作るんですか?」

「俺が一番飯を作るのが上手いんだから当たり前だろ」

「何が当たり前なのか分からないですが・・・じゃあお任せします」

「「我々は結構だ」」


ボグルとワサビは何か盛られるのを警戒して食事を拒否した。


「明日からびしびし行くから喰っておいた方がいいんじゃないか?」

「なんで節々でまともなんだ・・・結構です、 茶菓子がありますから」

「私はケーキが食べたいです!!」


アサージが叫ぶ。


「ほうほう、 ケーキか良いだろう」

「菓子まで熟すのか!?」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る