夢の中で
O5-1は夢を見ていた。
「ん、 ここは・・・」
「やぁ、 久しぶりだね、 ジャック・ブライト、 いや今はO5-1か」
ビジネススーツを着た成人男性に話しかけられるO5-1。
「SCP-990・・・」
SCP-990、 通称ドリームマン、 人の夢に現れて予言を残す謎の人物。
O5-1は以前にも彼に会っていた。
「その名前は嫌いだな」
「じゃあ何て呼ぶ? 選ばせてやるよ
ブラッドリー、 ブランドン、 ブレンダン、 ブレンドン
ブライアン、 ブルース、 ブライアン、 バイロン
カルヴィン、 キャルヴィン、 キャメロン、 カメロン好きな物を選べ」
「のりおで行こう」
「・・・・・分かった、 じゃあのりお、 一体何の用件だ?」
「君達が頭を悩ませている【アポビオーシス】についてだ
【アポビオーシス】を止めたければナヴ―に行くんだ」
「ナヴ―・・・マナ法国の第二の首都と呼ばれるナヴ―か?」
「なるべく早く、 そして手練れを送ると良いだろう
バルド君が適任だろう、 なるべく早く送り給え」
ドリームマンは語った。
「・・・・・お前を信じるしかないこの状況が恨めしいよ」
「君も真面目になったものだな」
「ほっとけ」
そしてO5-1は目覚めた。
O5-1の部屋に呼び出されたバルドは困惑した。
「ナヴ―・・・そこに何が有るのですか?」
「そこにこの状況を打開出来る何かが有るらしい」
O5-1に朝一番で呼び出されるなり、 ナヴ―に行く事を指示されたバルド。
「何か、 とは」
「私にも分からない」
「???」
「これは唯一の情報筋からの情報だ、 藁にもすがる思いだがこれしか信じられる物が無い」
「そんな・・・」
「このまま座して死を待つよりは良い、 尤も私は死なないが」
「・・・・・」
バルドは考えた。
「勿論君一人じゃない、 部隊は君が選定して、 私も秘蔵の宝を使用しようじゃないか」
「・・・・・」
バルドは考えた【アポビオーシス】に随伴するスシブレーダー達に対処する為にも
イエローストーンにはスシブレーダーを残しておくべき、 ならば選定するメンバーも
熟慮する必要が有るだろうか。
「君に協力は惜しまない、 だがしかし時間が無いから今すぐに選んで決めて旅立って貰おう」
「そんな無茶苦茶な・・・」
「この程度の事は無茶にも入らん、 世界を守る為だキリキリ働いて貰おう」
「そんなぁ・・・」
情けない声を出すバルド。
「そんな情けない声を出すんじゃないよバルド」
レーアが部屋の外から入って来た。
「レーア様!?」
「やるしかないんだからやるしかないのよ」
「・・・・・」
顔を叩くバルド。
そしてキリッとして目を見開いた。
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登場したSCP
SCP-990 - ドリームマン
http://scp-jp.wikidot.com/scp-990
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