蠢く闇!!

「さてサンシャイン王国侵攻は如何なっているヴォルフガング?」

『あ、 はい!! 首都に攻め込んでほぼ侵攻は完了したと言って良いでしょう

後は辺境だけです』

「オーガス王は?」

『オーガス王が三枚におろされて寿司になりました』

『人間サイコ過ぎるだろ・・・魔族より考える事ヤベェじゃん』


バリゾーゴンが絶句する。


「それでサンシャイン王国に伝わる秘宝とやらは?」

『それに関してはまだ分かりませんね、 ですがオーガス王の居城を探しても無かったですし

伝説とか作り話の類じゃ無いでしょうか?』

「いやいや、 鶴帝国には噂通り色々と面白い道具が揃っている

今、 色々と調査中だが使えそうな物も多い」

『使えそうな物? 例えば?』

「物を巨大化させる魔法のじょうろ」

『想像以上に便利な物が有りますね』

『魔王も色んな道具を持って居たぞ、 エリクサーとか』

『そうなんですか・・・兎も角サンシャイン王国にはそういう物の情報はまだ有りません

生き残り達に事情聴取をして聞き出す事にしましょうか』

『おぉこわ、 ヴォルフガングは拷問が得意だからなぁ』


ノーテンがケラケラ笑う。


『拷問が得意、 と言うのは聞き捨てなりませんね

僕の性格が悪いみたいじゃないですか、 僕は普通ですよ

普通に嫌な事が有れば不快になり行動が荒くなる

普通の一般的な小市民ですよ』

『そうか、 じゃあ君の父親は如何なった?』

『糞に塗れて死んだ』

『えぐいなぁ・・・』


ニヤニヤとノーテンが笑う。


「兎に角早急の道具の収集を行う事、 スシブレードと同等の物も有るかもしれない

逆転の機会を敵に与えるな!!」

『肝に銘じておきます』

「他のスシの暗黒卿も肝に銘じておきましょう、 スシブレードと言う物が

存在するのなら、 スシブレードを打ち破る物も有るかもしれないと」


アソウが纏めた。


『馬鹿じゃねぇの? スシブレード以上の力なんて思いつかないだろ

アソウはビビり過ぎなんだよ』

「人間の所業に一々引いている貴方が言いますか」

『んだと?』

「落ち着け、 兎に角驕らずに各々自分が為すべき事をしようじゃないか

今日は会議はここまでにする、 では解散!!」


魔法の通信が切れて静寂が訪れる。


「・・・アソウ、 スシブレードよりも強い力が有るのか?」

「えぇ、 異世界には海の向こうから街一つを滅ぼしかねない恐ろしい兵器が有ります」

「そうか、 君の話は信じ難いがそれをいうならスシブレード自体が信じ難い物だ

信じようじゃ無いか」

「有難うございます」


アソウは頭を下げた。


「さてと、 じゃあ酢飯の準備でもしようかな」

「陛下が態々なさらずとも・・・」

「割と暇だからな、 スシブレーダー達に任せているから内政は楽だしやる事が無い」

「それは羨ましい事で・・・」

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