無題 テキスト不全 


      陽の向く先に落ち葉は震え

         柵の鉄芯は濡れ続けた

   社を逆さに鳴らす

陰りない空の印象に

   水は破裂した鏡に堕ちる

                    1

0

      愛は竹林の中の石 月

                   2

7

    ある乳母車に襲う 日

秋の病と重い咳 の

 缶コーヒーにできた海が       言

     全てを知っているように   動

  赤ん坊の目は血走って

   蒼く過ぎた月の涙を採ろうとする

    

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