届かなくても

 おはようございます、このはりとです。


「誰かを思って書く」と決めたとき、書くのを妨げようとする“影”の存在を感じました。快晴で、冷気をのせた風が心地よい朝に、ちょっとしたホラー体験です。けれど、正体さえわかってしまえば、恐怖の存在などあっけなく消え去るものです。「誰かを思って書く」の気持ちから、「思いが届かなかったらどうしよう」のおそれが生まれた、ただそれだけのことでした。

 物語への思いは、書き手はこめるだけでよく、それが届くかどうかは──わたしの力量にもよりますが──読んでくださるかたが『勝手にやらせてもらうよ』でいいんですね。

 読み手としてときどき「この作品は応援コメントができません」を目にします。こうなると、言葉をお送りできません。ですが、わたしの応援の気持ちは確かにあって、作家さんに届かなくても、決してなくならないのです。書き手・読み手の思いが一方通行になる場面もありますが、思いをなくさなければ、それだけでいいんですね。気軽に、です。



 つづく

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る