夏の匂い

加賀律

第1話

すっきりとした空気

直視できないほどの太陽

ちぎって投げたような雲

どこまでも歩ける浜辺

緩くなったら捨ててしまうビール



きみとの思い出は鮮やかに思い出せる




「夏だね」

「そうだね、海でビールの季節だね」


子どもを抱っこして幸せそうに笑うアイコンに変わっていた



またいつかーー

呟いて閉じた夏の始まり

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夏の匂い 加賀律 @ruchokar

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