森の微笑み月の眼差し

らんちゅう エラ呼吸

0 村の歴史

昔々この村ができる前、此処には、深い森が広がっていた。一度入ると人々を迷わせ、遭難事故が多く起こったため人々は、その森を恐れ、不可侵の森と読び決して踏み入ることはなっかった。

 しかし、ある年に辺りで大飢饉が起こった。次第に人々は飢え死んでいった。

 死者が村の大半を占めるようになっり、他の村からの略奪が起きた時、ある小さな村の年若き村長がいった。

 「森へ移り住み、新たな村を作り上げよう」

 最初は反対した村人達であったが、豊かな森をみて、自分達の家族をこれ以上飢えさせないために、森へ移住することをきめた。




 森へ入った村人達は、驚いた。そこは、草木が覆い茂り噂に聞くとおりいまにも遭難してしまいそうだった。

 しかし、辺りは生命の楽園といっても過言ではないほどの豊かな自然が広がっており、食べる物には困りそうになかった。村人達は喜び、何日ぶりかになる食事をとった。食事を取ると不思議と力が湧き、さらに奥へと進むことにした。奥に進むにつれて、村人たちは、大な湖に辿りついた。




 水源もあり住みやすそうな場所に、一同は喜び、此処に村を作ることをきめ、力を会わせて仮拠点を作り、寝床を確保した。

森に入り何日たっただろうか、村の歓声まであと少しとなったところで、村長は夢を見た。  

 大な湖の前で、神と話す夢を…。





湖から現れた水のように透き通った神は、怒っていた。顔を赤くし睨みながらこういた。


 「お前達が現れたせいで、森の命が減ってしまった。どうしてくれる、森の命は私の力なのに、このままでは、海の女神に嫌われてしまうではないか。」


村長は言った。

 「では私が貴方の眷属になりましょう。神々は眷属の数で強くなると聞きました。」


村長の提案で神は、怒りを沈めたようで。そして、いった。

 「良いだろう、しかし条件がある。村人全員が眷属となるのだ。」

 「お前は今いくつになる。」

 村長はなぜ年を聞かれるのか、不思議に思いながら答えた。

 「16になります。」

 「では、16歳以上のもの全員で眷属の誓いを行え」

 そう言った神は、満足したのか静かに消えていった。

 村長は、次の日に村人を集め儀式をおこなった。

 それ以来その村では、その年に16になる者を集め儀式を行うようになり、豊かな森の恵みを授かるようになった。

 




 

 

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