昼過ぎの山中を機兵で飛行している。眼下に見える山がざわめいている。風が強いのだろうか。

「エレナ、ミッション開始から完了までの時間は？」

『２０分です。』

「間に合わないとどうなる？」

『えーっとですね～～～～』

少し間があった。

『わ・た・し・が後続の兵隊さん達に謝りますよ～？』

「それは面白そうだな」

『どこが面白いんですか？怒りますよ』

「冗談、冗談。必ず成功させよう。」

『そうですね。その意気ですよ。…アリスちゃん』

『はい。エレナ』

『よろしくお願いしますね。今回のミッションはアリスちゃんにかかってますよ。』

『問題ない。』

アリスはぶっきらぼうに答えた。俺はそれを聞いて少しと笑うと目的のポイントまで速度を上げた。

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