第9話 浄化

「大丈夫ですか、先輩!」


 美由紀はティッシュで玲香の顔にかかった精液を拭き取ると、彼女を縛りつけている手枷足枷てかせあしかせを外した。

 朽木はベッドから床に転落して気を失ったままだ。股間のイチモツはしなびたシメジのようになっている。


「せ…先輩?」


 なんだか玲香の様子が変だ。美由紀が彼女の着ていた服を持ってきても着ようとはせず、裸のまま膝を抱えてうずくまっている。


「美由紀、もっと近くへきて……」


 普段の玲香らしくない細い気弱な声で美由紀を招き寄せる。


「は…はい……」


 美由紀が玲香のそばに近寄ると――!


「なっ、先輩!」


 玲香が突然、美由紀に抱きつき押し倒した。


「あんな男に犯された! あんな男にッ!!」


 美由紀のミニワンピをたくしあげ、ブラやパンティを剥ぎ取ると剥き出しになった花園にしゃぶりつく。


(ああ……そうか。先輩はそうなんだ……)


 美由紀は理解した。玲香は真性のLだったのだ。

 美由紀はノーマルだがここは玲香に応えようと思った。いまの彼女にできることはそれしかない。


「ああ……せ…先輩……そ、そこいい……」


 やはりLであるだけに女の感じるポイントを知っている。

 美由紀の腰がびくんびくんと跳ねあがる。

 玲香は美由紀の体をずりあがると激しい情熱的なキスをした。

 キスもうまい。

 キスだけで花弁から濃厚な蜜があふれてくる。

 玲香は位置を逆転させ69の体勢となった。

 美由紀は玲香の秘所をまじまじと見た。

 きれいなピンク色だ。花弁の形もいい。

 こんなきれいな秘所を朽木という外道に犯されたのだ。


「先輩、あたしがキレイにしてあげる」


 美由紀は長い舌を使って上から下へ、下から上へと丹念に舐めあげ舐め下ろした。

 反応して玲香の腰も跳ねあがる。

 その度ごとに玲香の花びらから蜜が迸った。


「美由紀、一緒にいこう」


 玲香はまた体を入れ替えると、自分の股間と美由紀の股間を密着させた。

 貝あわせという格好だ。

 勃起した陰珠と陰珠をこすりあわせる。

 凄まじい快感の波が二人をつつむ。


「イクッ……イクイク……先輩!」


「ああ、あたしもイキそうだ」


 グラインドする腰と腰がぴちゃぴちゃという淫猥な音を奏でている。

 二人同時に高まりエクスタシーに達しようとした、そのとき――


「見せつけてくれるじゃないか、おねえさんたち」


 ベッドサイドの地平から、そそりつように太くみなぎったマツタケが浮きあがってきた。


「ッ!!」


 それは完全復活した朽木のイチモツであった。



   つづくっ!

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