サイコに見えた桜子も、視点を変えると一番の被害者なのですね。宇宙存在なんてとんでもない奴らと冗談みたいな設定にも関わらず、重い部分はとことん重く、見事なバランスでした。
最後、再び桜子と出会った葉太は何を思うのでしょう?
編集済
かなり重厚な物語でした。
最後が東北なのは、震災の桜の木でしょうか。
無限ループの中で桜子は毎回悩みを打ち明けますが、幸せを作ってやるために、「彼ら」が悩みのない桜子を作ることはなかったのかな、というのが一つ疑問でした。
でも全体としては、とてもとても思いつかないお話で、ホラーっぽくもあり、サスペンス的でもあり、人間ドラマでもあって、ご発想に脱帽です。この字数でまとめていらっしゃるのもすごいと思います。
ゆっくり読みになりましたが、面白かったです!
とてもスマートで、いろいろな目配りが届いているお話だと思いました。すごく面白かったです。
冒頭の謎を提示して、それを解決しながら状況をてきぱき示していく手際や、「少し前」の時代を最初の舞台に選ぶことで、「あるあるネタ」で読者の読む意欲をひっぱったりする手法、凄く職人っぽくて痺れます。
ものの見方を変える構成と、それに合った少し乾いた文体も凄いですね。企画プロット云々ではなく、ひとつのお話として素晴らしかったです。ありがとうございました。
こんばんは。企画から来ました薮坂です。
この企画でいろんな葉桜を読んで来ましたが、これは本当に珍しい葉桜ですね。
この文字量でこれだけ密度を出せるのかというところもですけど、物語の導入が凄い。
後を引く文章とでも言うのでしょうか、設定もさることながらやっぱり「読ませる文章」が凄いんですよね。一気に読んでしまいまして、そしてやっぱり最後まで面白い。凄いです!
めちゃくちゃ面白い物語でした!
すごい展開ですね。びっくり。これ本当にあの葉桜企画か(笑)
ラストもぐっときて印象的でした。おれの口調もいいですね。面白かったです!
はじめまして。
この手の作品は実は苦手で、そんな作品だとわかると読み飛ばすんですが、これは最後まで読んでしまいました。
時代を行ったり来たりするタイムリープものは本当に溢れているのですが、全く破綻せずに物語が進んで、読んでいて心地よさすらありました。
最後、いいですね。
そして、最初に出会った桜子さえも、そもそも本当の桜子でしょうか。
気になります。
これは面白いですね……。
実は私も恩田陸の『ライオンハート』みたいに、いくつもの時代を渡り歩く二人のSF物語を考えていたんですけど、構想段階でギブアップしてしまって……。
私のやりたかったことにかなり近いのに、私の想像以上に面白くて脱帽しました。
最後の終わり方がまたいいですね……!
ご指摘をひとつだけ。
ちょくちょく改行時の一字下げが抜けてるようですので、一通り一括編集で下げちゃったほうがいいと思います。
それにしても面白かった!
面白かった。や、本当に、読み進めた方が面白くなる作品ってなかなかないとおもいます。
レギュレーションの消化の仕方も面白いですし、筆致企画でこんな作品に出会えるなんて思わなかった。
最終話の温度差よ。
お見事です!
素晴らしいです。無茶苦茶好きです、このお話。
レギュレーションもこのくらいはぜんぜん大丈夫だと思います(と私が言うのもなんですけど)。っていうか、ちゃんと守られていると思います。
いえそれよりも、葉太と桜子の関係性がすごくいいです。作者である伊東デイズさんがこの二人の関係をすごく客観的に、でも一方で愛情をもって描かれていると感じました。そして、SF設定がこの二人の関係性の変化を表現するために、非常に有効に機能していると思います。設定のための設定になっていないのがいいです、すごく。
とてもとても楽しませていただきました。ありがとうございました!
全体的にザラッとした文章なのに、ところどころ入る表現がなかなかにかっこいいですね。
「離陸に失敗したらしい花片がところどころに薄汚れた姿を石畳にさらしている」
花びらに離陸って言葉を添えるのは言いえて妙だと思いました。
主人公も転校を繰り返すうちに心が壊れていたんでしょうか?
まあ転校生って被害者ポジに入りやすいですよね。否応もなく強制的に環境を変えられ続けるってハードモードですもの。
ゆあん様の読了報告に卑下されたコメント書いてましたけど、そんなことはないですよ。「正解」の物語ばかりだと飽きますから。
それに伊藤デイズ様の作品もきちんとレギュレーションに沿ってます。
おお、ここで終わるんですね。
なるほど、これは新しい。読みごたえありました。おもしろかったです!
ああ、なるほど。
これで終わりなんですね。
いや、面白かったです。
というか、切り口といい語りといい、企画作品の中でも傑出してます。これはもっと読まれるべき作品ですね。
ホント面白かったです。
ドライでざらっとしていて、いいですね。文章お上手ですし読みごたえがありました。最終話で主人公が桜子を理解し優しさを見せる、という流れが良いですね。そして最後、ここで終わるのか! と意外に感じました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
オレンジ11様も結構ハードルの高い自主企画で
よくお見かけしますね。
投稿本数もすごいです。
そんな方にコメントいただけるのはありがたいことです。
私の文章はよく潤いがないと言われます。
さらっとしているとは言い得て妙と言うか。
修飾語を連ねるのは好きではないんですよ。
(能力不足が露呈するので)
オレンジ11様も投稿されていますね。
後ほどお伺いいたします。
ありがとうございました。
企画から来ました、失礼します。
「そう言うと思ってたわ」が途中と最後に入ることで、ラストの世界が広がるような、はっとした感覚におちいりました。主人公がまがりくねってやっと気づかされるのも良いです。
どの作品でもなのですが、私には導入部分でなかなか作品に寄り添えない所があります。
>古風に結っている
→一人称なので何とも言いがたいのですが、冒頭通り、いつの時代かわからないのに、どの時代の感覚で古風と言ってるかわからない状態なんですね。平安時代の髪型?と平安好きな考えが浮かびました。ひっかかりを覚えてなかなか前に進めない状態でした。
めぐる世界観を壊してしまうので、聞き流してもらっても大丈夫です。
長文、失礼しました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
導入部。とても大事ですね。
この作品は時代感をくっきり出さねばならないので、「古風」一言では読み手に誤解を与えてしまいます。かなり重要なご指摘です。
せっかく目を通していただいたのに、最初のボタンの掛け違いで楽しめなかったとすれば、それは作者の責任です。
近々に他のご指摘もかなり累積しているので訂正させていただきます。
コメント&ご指摘ありがとうございました。