吸血鬼のご飯になりました。
犬神(╹◡╹)
第1話 清楚な女は逆にエロいのかもしれない。
「ちょ....!待っ...!」(いいぞもっとやれ)
夕暮れの教室に男女が二人。
オーケー。ここまでは理解している。
それでだ。
何で抱き着かれてるんですかね。
「ねぇ...うるさい....ちょっとだけだから....我慢して......」
「いや!でも!」(へい!喜んで!)
囁くような甘い声で抵抗する俺を両手で抑え、クラスで一番清楚な女子、
俺を床へ押し倒す。
なにこれ騎乗位じゃん。
え?なに?ヤるの?まじで?うそでしょ?
あの檜山さんと?ヤレるの?
俺の思考回路は人生で一番回転してるかもしれない。
落ち着け!
大丈夫だ!お前ならイケる!ゴムならある!
この機を逃したら童貞を捨てれないぞ!
俺は決心した。体の力全てを抜き、檜山さんにされるがままになった。
さぁどこからでもかかってこい!
「ごめんね......じゃあ....」
檜山さんは俺の制服のボタンの上の方を少し開け
右の首筋にキスした。
おおっと。見かけによらずえっろい。
黒髪ロングの清楚なJK。
顔立ちは整っており、めちゃくちゃ可愛い。
JKの平均身長はあり、スタイルが完璧である。
胸はA〜Bはあるだろう。
そんな子が俺を押し倒して首筋にキスしている。
童貞はこれだけでもうフルだぜ。
さよなら童貞。俺は童貞を卒業する...!!!!
その時だった。
【カプッ。】
右首筋に痛みが走った。
「いってぇえええええええええええええ!!!!」
「ん”?」
強烈な痛みに耐えられず、上に乗る檜山さんを押し除け
俺はその場に立った。
「痛い痛い!なにやってんの!?今絶対噛んだよね!?殺す気だった!?そういうプレイなの!?」
痛みと興奮で謎のキレ方をした俺は床に座り込んでいた檜山さんに向かって問いただす。
が。檜山さんはいなかった。
そこにいたのは。
目を奪われるような白銀の髪と紅く輝く瞳を持つ女だった。
言葉が出ない。
ため息しか出ない。
綺麗すぎる。
その女は床から立ち上がり俺の方を向いた。
檜山さんだ。
その整った顔立ち。身長。スタイル。平たい胸。
完全に檜山さんだ。
「だ....だいじょぶ...?保健室行く....?」
「大丈夫。すぐ終わるから。」
檜山さんは俺に抱きつき、
さっき噛まれた首を舐め始めた。
卑猥な音を立てながら首筋を舐めていく。
えっっっっっっっっっっっっっっっっろ。
脳が溶けるような音だった。
あ。やべぇ。舌使いエロすぎ....
ぺろりぺろりと俺の首筋を舐め、
檜山さんは満足したのか、首から口を離す。
「檜山さ....ん?」
「うっ.....気持ち悪い.....」
「そりゃ血を舐めたからね!?しかも俺噛まれたしね!?」
「あなたが悪い.....」
「どうしてそうなった!?ついでに髪とかも!」
「生の人の血初めてだもん.....キッツ.....」
「わぁお。まるで生じゃないのは飲んだことがある言い草〜」
「あるわよ」
「いやなんでや!?」
興奮で頭が爆発しそうだったが檜山さんの言動で頭が一気に冷める。
なんだコレ。夢か?
「夢じゃないわ。だって私吸血鬼《ヴァンパイア》だもの。」
「あれ?檜山さんって厨二病患者だったっけ?」
「吸い殺すわよ」
「ご勘弁を」
「よろしい」
俺はオタクだ。だから少しは厨二病患者に優しくできる。
あぁ.....檜山さん。あなたが重度の厨二病患者だったなんて.......
「誰が重度の厨二病患者だコラ。」
「ねぇ!?さっきから思考読んでない!?」
「あなたの血を吸ったんだもの。読めるに決まってるじゃない。」
「うそだぁ」
「いいわ。全部読んであげる。」
(可愛い!好き!おっぱい!!)
「可愛い。好き。おっぱい」
「なん......だと......!?」
「一瞬でこれを考えるなんて、あなた最低すぎない?」
「マジで
「さっきから言ってるけど?」
「え?でも太陽に当たったら死ぬんじゃ?」
「いつの時代よ。
「マジかよ。って俺に言っても大丈夫なんですか?」
「え?大丈夫よ。今日からあなたは私のご飯だもの。あなたがどう動くかなんて私が操作できるわ」
「あらやだ怖い。ご飯ですって。HAHAHA」
(どうしよう。逃げようかな)
教室の出口の方をみる。
「逃がさないわよ?」
「ひえっ!」
腕をがっしりと掴まれる。
(なんだこれゴリラかよ。強すぎだろ!)
動けない。無理に動いたら引きちぎれそうだ。
「ご飯ってどういうこと.....?」
「今日からあなたは死ぬまで私の食料ってこと」
「どゆこと!?」
「だから、私が呼んだらすぐきて血をすわせればいいの。」
「下僕じゃないっすか」
「いいえ。ご飯よ。」
「えぇ.....」
(もう痛いのは嫌だ.....)
「今度から気持ちよくする事を約束するわ」
「是非今後ともよろしくお願いします」
音速で土下座して頼み込む。
気持ち良いってなんだ。楽しそう。
「じゃあ明日から私が呼んだらすぐきてね♡」
「学校にいるときは......」
「朝昼晩の3回よ」
「まさかの3回!?」
「うん3回」
「でも、学校でもどこでも吸うのは難しいんじゃ?人の目もあるし。毎回呼ぶのも難しいだろうし。」
「そうね。じゃあ付き合ってることにしましょう。」
「そうだn.......へ?」
「付き合ってるなら朝に私の家に来て吸って1回
お昼ご飯中に一回、帰りで1回。誰も怪しまない。これで完璧でしょ?」
「え?いいですか!??!」
「(仮)だけどいいわ。大切なご飯だもの。」
「いぇえええええええええええええ!!!」
俺氏、彼女ができました。
吸血鬼のご飯になりました。 犬神(╹◡╹) @dogGOD
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。吸血鬼のご飯になりました。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます