相談

『でもここだともうすぐ部活の集会が始まるみたいだから私の家でしましょ』

 僕の中で”男子が女子の家に入ってもいいのか””意中の相手の家に入れるとか願ったりかなったりじゃないのか”等様々な考えが浮かび僕の中の天使と悪魔のような存在が争っていた。しかしチキンが発動し

「そ、そんな男子が女子の家に入るなんて怒られそうだし...ほらっあの面談室なら使わしてもらえるんじゃないかな...」

すると彼女はそのことに気付いたのか少し頬を赤らめ

「あっ...そうしましょ」

とだけ言うと彼女は鍵を借りに教室から出ていった。僕は一度にいろいろなことが起きすぎてフリーズしその場に立ち尽くしていると教室に全員同じユニフォームを着た野球部と思しき人たちが入ろうとしていたので急いで荷物をまとめ面談室に向かった。

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