ものすごくいいところでいい加減に寝ろと端末を取られた、まだそんなに遅い時間じゃなかったのに。
ものすごくいいところでいい加減に寝ろと端末を取られた、まだそんなに遅い時間じゃなかったのに。
朝になって取り上げられた端末を返してもらって朝ごはんの準備を、同居人は今日は休むって言ってのんびりしてた。
キサラギも合わせて休もうかと思ったけど、花蜘蛛をまだ作り終わってなかったので普通に仕事することにした。
別にどこ行くわけでもないので休みを合わせる必要はないのだし。
というわけで作業を始めたんだけど、同居人がちょくちょく退屈だって構ってちゃんになるのがすごい面倒くさかった。
キサラギは仕事なんだよ集中しなきゃ最悪事故るからやめてくれって言ってんのに。
最終的に仕方ないので結界作ってこもった、三回くらい壊されたけど、まあまあなんとかなった。
花蜘蛛は意地で作り切ったけどこれ以上は集中力も気力も持たないと作業を打ち切った、本当はもう少し色々進める予定だったのに。
同居人が休んでるというか部屋にいる間は仕事控えた方がいいな、ストレスがやばい。
作り切った頃にちょうどお昼時だったので昼ごはんにワンタンスープでも飲もうとしたら「メシ食い行くぞ」って無理矢理連れ出された。
一人でさっさと行けばよかったのにお前のせいで腹減ったとか文句言われたんだけど、理不尽。
そういう約束とかしてたんならキサラギが文句言われても仕方ないけどさ、そういうのは全くなかったわけで。
でも一緒に食べないという約束も特にはしてなかったので文句は言わないでおいた。
というわけで同居人とキサラギと火龍でお出かけということになった、火龍はキサラギが一緒に行くのが不満だったっぽい。
すごい心外っぽい感じでぴーぴー鳴いてた、同居人に置いてくぞって言われて黙ったあと、同居人が見てないとこでキサラギにべーって舌出してきた、何それ可愛いんだけど。
写真撮れなかったのが残念、というかどこで覚えたんだろあんなの。
手を引かれて久しぶりに外へ、買い物とかはなんだかんだ言って頼んでしまうことが多いので結構久しぶりな気がする。
部屋を出た時におそらくコンビニ帰りの203号室の小説家さんに会ったので互いに会釈、夫婦仲が良くて羨ましいって言われて一瞬何言われてんのかわかんなかった。
そういや夫婦ということになっているんだった、他人にあんまり会うことがないからまだそういう扱いは慣れない。
実際キサラギ達の関係ってどう表現すりゃいいんだろ? 籍は入れてる(というか入れさせられた)から夫婦っていうのが一番適切ではあるのだろうけど、個人的にはあんまりしっくりこないんだよね。
元々はただの自殺志願者と、そのストーカーだったわけだけど。
ストーカーっていうのも微妙に不適切ではあったりする、あっちがこっちを付け回してたんじゃなくて、あっちがこっちを無理矢理引きずってたし。
あの頃はまさかこんな風になるとは思ってもいなかった。
人生って、悪い意味でもいい意味でも何が起こるかわかんないね、ホント。
って考えてたら同居人の話をスルーしてたらしくて頭小突かれた、ちょっと痛かった。
それから少し歩いてたどり着いたのはラーメン屋だった。
今まで来たことがない店だった、同居人は昼に時々来てるんだって。
同居人はなんかすごいどかっとした感じの大盛りのを頼んでた、キサラギは少し迷って無難に塩ラーメンを頼んだ。
塩ラーメンはあっさりしてて美味しかった、思っていたよりもずっとあっさりしていてキサラギにしては珍しく完食することができた。
スープまで飲み切ったの何年ぶりだろ、子供の頃以来かもしれない。
キサラギが食べ切った頃に同居人も食べ切っていた、どんぶりいっぱいの山が綺麗サッパリ消えてた、なんでこいつこんないっぱい食べられるんだろ。
ちなみに火龍は同居人に卵とチャーシューを小皿に分けてもらってた、美味しそうに食べてた。
食べ終わった後はお会計してから一緒に買い物に行って、帰って来た頃にはおやつの時間を過ぎていた。
帰って来た後は同居人の話に付き合いながらだらだら過ごした、途中で多分二十分くらいうたた寝してしまった。
うたた寝する直前に同居人に柄でもないすごい優しい声で「眠いなら寝てろ」って言われながら頭撫でられたような気がするけど、さすがに夢だろうか?
多分夢だろうな、起きた時に不機嫌面で睨まれたから。
だらだら過ごしてるうちに夕方になったので夕食の準備を、作るの面倒だからついでに作れって言われたので牛丼を二人ぶん作った。
味付けはまあまあだった、同居人も普通に食べてた。
後片付けその他をして今に至る、昨日の動画の続きを見ようかとも思ったけど、今日はやたらと同居人がひっついてくるからやめておいた。
明日は丸一日休みにしようと思うから明日中に見切ってしまおうと思う。
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