キサラギが死ねばいい、と思っていた時期もあったけどとりあえずまだ生きてる

死ぬ時に見る走馬灯みたいな夢見てたと思ったら、顔面べちょべちょの状態で同居人に抱きしめられていた。

　死ぬ時に見る走馬灯みたいな夢見てたと思ったら、顔面べちょべちょの状態で同居人に抱きしめられていた。

　何だってあんな悪夢を見たというのか、二号機に関しては確かに頭の痛い問題ではあるけれど、私だった頃の記憶を想起させるような問題ではなかったのに。

　こういうのを定期的に見なくなってたから精神的に落ち着いてきたなあって思ってたのに、まだダメなのかキサラギのメンタルは。

　また同居人への信用度が下がったしまた心配させてしまった、つらい。

　火龍の方は発狂したキサラギを見るが初めてだったので多分ドン引いてたと思う、悪いことをしてしまった。

　しばらくして落ち着いたので謝った、真夜中に叩き起こされた同居人は「落ち着いたなら別にいい」と文句すら言わなかった。

　時間を見ると午前2時だった、起きるには早すぎる時間だったのでどうしようかと思っていたら同居人の布団に引きずり込まれた、火龍が嫌そうな鳴き声上げていたけど同居人は「嫌ならお前が出てけ」と素っ気なく対応していた。

　キサラギなら大丈夫だって言ったけど、有無を言わさず抱き枕にされた。

　しばらく眠れなかったけど人肌に包まれてるせいでだんだん眠くなっていつの間にか眠っていた。

　それでいつもよりも遅い時間に目が覚めた、起きた後に火龍に尾っぽの方で頭をぺちぺちぺちと叩かれたけど全く痛くはなかったし多分不満を一番軽い方法で示しただけっぽかったからごめんねとだけ返しておいた。

　起きた後に同居人に大丈夫かって聞かれたので大丈夫って返しておいた。

　本当は少しきつかったけど、この程度なら大丈夫だったから。

　無理はするなよって言われた、わかってるとだけ返しておいた。

　同居人は仕事に行くかどうか迷ってたみたいだったけど見送った、心配そうにしてたけど大丈夫だってゴリ押した。

　その時に「せめてこいつが番犬がわりにでも使えりゃな」って火龍の頭を指先で突いていた、火龍は同居人とキサラギの顔を交互に見てから、すっごい嫌そうな顔をしていた。

　なんでキサラギこんなに嫌われてるんだろうって思ったけど、昨晩の発狂とか色々鑑みると仕方ないかって思う。

　私だった頃から精霊とは相性が悪いしね。

　同居人を見送った後、茨姫達のプログラムの修正を行った。

　どちらも意外とおとなしくしていた、時に二号機。

　とりあえずどっちも簡単に出てこられないように強化、あと起動してない時の感覚全部カットしてるんだけど、どうもうまくいっていないようなので感覚を封印するように書き換えといた。

　普通ならセンサー全部切っておけばそれで済むはずなんだけど、中にいる奴にはそれじゃあ効いてないっぽい、だから機能の停止じゃなくて封印という形にしてみた。

　うまく行くかどうかはわからない、しばらく様子見。

　作業量が単純に倍だから少し疲れた、終わった頃にはすっかり夕暮れ。

　時間的に微妙だったので今日の夕食は冷凍のラザニア、美味しかった。

　食べてる途中で同居人達が帰ってきた。

　同居人に少し呆れられた、またそんなもん食ってんのかって。

　そういや昨日もインスタントだった、明日は普通に作った方がいいかも。

　野菜も食べなきゃなあ。

　その後は後片付けとかして今に至る。

　もう寝る、おやすみ。