知らない明日

「フランダースの犬」みたいに

救われる明日があるのに

知らずに終わってしまうのは嫌だと

あの物語を読む度に思った


人生は確かに甘いものではないけれど

諦めることは一番最後の最後で

足掻くだけ足掻いた後にしたい

知らない明日を信じたいと思った


奇跡は起きないことの方が多いだろう

それでも絶対に起きないわけじゃない

愚鈍でもいい、不格好でもいい

向き合うことは無駄じゃない


ネロとパトラッシュも

諦めていたわけじゃなかった

間に合わなかったけど

明日に光は確かにあった


知らない明日を信じて

わたし達は生きよう

わたし達も生きよう

明日を知らないからこそ


知らない明日は希望だ

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