胸の内

わかるはずのない胸の内を

それでも考えてしまうのは

わたしも何度も

その境目に立ったことが

あるからかもしれない


ただただ、苦しくて

ただただ、いたたまれなくて

その一秒すら永遠に感じてしまう

其処には他の誰にも

手を出すことのできない領域がある



越えなかったのは

我慢強かったからじゃなくて

ただとても臆病だったから



それでも

終わりなんてないと思っていたことにも

終わりはあった

苦痛が消滅したわけではなくても

状況は変わった



何が正解で

何が間違っているかなんて

未だにわかりはしない



未だにわかりはしないまま

わたしは生きている

生きて今日の青空を見ている



わたしは


あなたにも、もう一度

青空を見て欲しいと思う


ただ……そう思っている

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