エンジェル・ストライクに気をつけろ
前河涼介
設定(本編読んだあと深めたい方向け)
設定(2023/5/7更新)
◆◆◆ 用語 ◆◆◆
【塔】
旧文明の人類が高度に発達した土木技術によって建設した超高層建築。地表での直径は500~1000m、高さは低いもので6000m、高いもので15000mに及ぶ。むろん老朽化や天災により折損してもっと低くなってしまった塔も存在する。
塔は各個体ごとにコンピューターによって管理され、水や地下資源の汲み上げ・採掘、水道・電気・ガスといったインフラ、食料の供給まで自動化されており、居住型の塔で人口約5000人程度、他のタイプの塔で1000人程度を養うことができるほか、緊急時のシェルターとしてはいずれのタイプでも約5万人の収容能力を持つ。
しかしこれは完全な機能を保った塔に限った話で、地球上には約7万棟の塔が残存しているが、半数以上はいずれかの機能を喪失しており、さらにそのうち2割ほどは完全に機能を停止している。
この状況は「現代」の人類が塔を整備するための技術を持ち合わせないために生じた。
旧文明の人類は「上層への避難」つまり塔への移住に伴って地上で培った科学・技術・文化を後世に伝えるためのアーカイブの整備に努めたが、予想を上回る人口減少、塔建設計画の遅れ、記憶施設の破損等により、一部塔の上に逃れることのできた人類――すなわち「現代」の人類は旧文明の知を十全に引き継ぐことができなかった。
これにより「現代」では一般的な学識で理解・運用することのできない技術は一部がブラックボックス――つまり魔術――として利用されているに過ぎない。つまり塔の構造も部分的には魔術によるものとされている。
【島】
旧文明の超高層建築「塔」に人工地殻となる甲板を張り出したもの。ほとんどの場合、面積を稼ぐためにビルのフロアのような積層構造を有している。
農業区画など建設時より備えつけの甲板もあるが、多くは塔の竣工後にその塔を住居とする住民の手、あるいはその依頼によって建設されたもの。甲板はその施主が独占的に利用することができたが、年数の経過とともに所有権が曖昧となり「建てたもん勝ち」の状況が一般的となっている。
各島は基本設備としてインフラの分配・循環設備等を収めた基盤層、住居を置く居住層、他の島との交通に欠かせない飛行場層、食料生産を行う農業層を有する。
都市の用途区画(ゾーニング)のごとく塔の建設時点より島ごとに用途が定められており、それによって島の様相も大きく異なる。
・住宅島(レジデンシャル)
島あたりの人口密度が高く、住居の日照を確保するため下層が広く上層が狭い山形であり、甲板ごとの高度差も広い。日照・風通しの悪い中心部にはオフィス街や商業街が置かれる。飛行場は比較的気流の安定する下層の末端に置かれることが多い。
・工業島(インダストリアル)
生産設備あるいは廃棄物処理・再生設備を主とした島で、中核となるプラントはより上層に置かれることが多い。排煙を必要とする工場があればより上空に住宅を設けるのは不適であるし、そうでない場合でも微振動が下層に向かって伝播しにくい先細り形状の塔の構造からしてより下層に住宅区を設けるのが普通。普通は大量の物資・資材の搬入・集積を伴うため、中層に飛行場と連結した広大な荷下し場(ランプ)やヤードを設けることが多い。従って島の断面形は中間が広いダイヤ型に近くなる。
・軍事島(フォートレス)
空軍力の運用と対空監視の機能を兼ね備えた島。対空ミサイル発射機、速射砲、機関砲(CIWS)などで武装、かつ飛行甲板や外壁が装甲化されているため、他タイプの島に比べて甲板面積あたりの重量がはるかに大きい。甲板の直径を小さくして塔への負荷を軽減、堅牢性を高めている。また低空から高空までの脅威に柔軟に対応する必要から他の島に比べると甲板の分布高度が広く、断面形は縦長。迎撃機運用の利便から高空・中空にも滑走路を備える島が多い。
その性格上、他タイプの島に比べて機能喪失のリスクが高く、すでに遺棄されている割合も高いが、一部は「現代」の技術によって強引にインフラを再整備して運用されている。
【旧文明】
物語時点の数千年前に地球上で隆盛を迎えた人類の文明。フラム文明とも呼ばれる。核融合、人工知能、ナノマシン、遺伝子編集、クローン、サイボーグなど高度な技術を有していたが、フラム危機の勃発により2400年代後半に滅亡したと言われる。
発生から10年で全球を覆うと予測されたフラムスフィアの拡大に対し、宇宙移民と高高度移民の2通りの対策を実施、後者にあたって全世界の地表に塔を建設した。
塔型の建築を志向したのはフラムの安定後に甲板を増設して再び外界での生活を可能とするため。当初建築家たちは1万人の収容能力を持つ塔を10年で100万基建設する計画を立てていたが、他の退避方法との競合などにより最初の塔が竣工したのは計画の5年目までずれ込み、実際に完成したのは14万基余り。途中1基あたりの収容機能を5万人まで拡大したものの、退避の遅れにより定数に届いた塔も少なく、結果的に地球総人口の75%までが失われたと言われる。
【フラムスフィア】
フラムは人工の重元素と二酸化炭素がヘリウム同位体を触媒として結合した有毒の化合物である。重元素はマントル採掘過程で生成されたもの、ヘリウム同位体は核融合燃料として木星などガス惑星から持ち込まれたものであり、この反応は旧文明の科学をもってしても未知のものだった。
旧文明は産業化の成熟により人口増加を抑え、他星系の探査に乗り出してなお本格的な宇宙移民は実現していなかった。人類にとって最良の安住地はなお地表であり、依然枯渇と代替を繰り返していたエネルギー資源開発の一端は大深度地下を目指すことになった。超高温・高圧環境を核融合炉に転用しようと企図したのである。
フラムは空気中で安定であり、比重は大気より大きいため、およそ高度1000m以下を覆うに留まっている。フラムに満たされた1000m以下の高度をフラムスフィアと呼び、かつての対流圏(トロポスフィア)はそれ以上の高度と定義が変化した。
フラムは血中色素と容易に結合して呼吸を阻害するとともに肺胞細胞を著しく破壊する。人間が吸い込むと摂取量に応じて肺に炎症(爛れ)を引き起こすため、その症状からフラムスフィアは爛気圏とも呼ばれる。人間がフラムスフィアで活動するためにはガスマスクを着用しなければならない。
【魔術】
広義には旧文明のブラックボックス技術を指す。旧文明の先端技術は「現代」の技術では再現することはおろか仕組みを解き明かすことさえままならない。高度なAIが管理・維持する「塔」をはじめ、現代人は現存する遺物をかろうじて扱っているに過ぎない。
狭義には魔素(ナノマシン)を介して発現される超常現象の総称。発電機能を持つ血中魔素とエネルギー変換機能を持つ出力魔素の反応によるもの。出力様式は電気、熱、光、質量など様々。
血中魔素は動物の血液中にあり、母胎を介して子に受け継がれる。
出力魔素は触媒となる杖などに浸潤あるいは練り込まれ、使用者の肌に触れることで(むろん直接血流に晒しても構わないが)血中魔素とのマイクロ波によるエネルギー授受可能距離に入り、使用者の詠唱によって出力様式・出力容量を決定して作動する。したがって必ずしも手に握る必要はない。
・エピックとリリック
魔術の発動に必要なのは基本的に1フレーズの短い詠唱である。ただし術式の諸元を制御するために詠唱の発声方法との紐づけを事前に設定する必要がある。この設定に用いる詠唱を「アクティベーション・コード」あるいは「登録詩」と呼ぶ。詠唱は長くなるがそれ自体でも魔術の発動は可能。
登録詩には大別して数値を用いるプログラミング的な方法と修飾語の程度表現に頼る詩的な方法があり、前者を「エピック」すなわち叙事詩、後者を「リリック」すなわち叙情詩と称する。エピックの方が精密な調節が可能だが詠唱が複雑化しやすく、重層的な術式の場合はリリックの方が制御しやすいこともある。
エトルキア魔術院ではリリックの長所を限定的なものとし、全面的にエピックによってカリキュラムを編成している。そのためリリックを重んじる魔術師は独学する必要があり、異端視される傾向にある。
【天使】
人間の亜種。容姿は似通っているが、背中には鳥類の形態に近い翼を持ち、翼以外の人間と共通する骨格もより細く軽量。
この世界の天使はいわゆる「天使の輪」を持たない。
翼による飛翔能力を持ち、一部は「奇跡」と称する異能力を扱うことができる。
広範な環境耐性を持ち、気圧や気温の変化による影響は人間よりはるかに小さい他、フラムにも高度な耐性があり、フラムスフィアでも活動することができる。
ただしフラムを吸うことによって「肺珠」という肺結石が生じ、時折くしゃみと一緒に吐き出さなければならない。
ちなみに肺珠の生成過程はじん肺の進行過程に近い。
サンバレノでは奇跡を扱える天使を「アークエンジェル」と称し、奇跡を扱えない「エンジェル」の上位に位置づけている。
【位階】
完全に奇跡を扱う能力の優劣によって決まり、判定はセラフが行う。ただし7歳までは判定は行われず、その地位は母親の位階に準じる。
セラフのみ自ら称することができるが、それを不服とする者は自称者を殺害することでその地位を否定することが可能。この二者間の殺害は罪には問われない。
それぞれの位階の要件は以下の通り。(エンジェルからセラフまで昇順)
・エンジェル
奇跡を扱うことができない。
・アークエンジェル(アルケイン)
単一種類の特性奇跡を扱うことができ、かつその発動が接触方式に限られる。あるいは基礎術式のみを扱うことができる。
・プリンシパル(アルケー)
複数種類の特性奇跡を扱うことができ、かつその発動が接触方式に限られる。
・パワーズ(エクシア)
遠隔方式の奇跡を扱うことができる。
・ヴァーチェ(デュナメス)
物体を具象化する奇跡を扱い、かつその物体に非接触で運動を与えることができる。
・ドミニオン(キュリオテテス)
物体の具象化を伴わずに物理現象に作用することができる。
・スローン
既存の物体の形質を変化させることができる。
・ケルヴィム
因果を超越し結果のみを現出させることができる。
・セラフ
時間と運命に干渉することができる。
(この能力の行使は他者に認識されない場合がほとんどである)
カッコ内はギリシャ語の呼称。ないものはほぼ同一。
なお上記を低位・中位・高位に分類することができ、低位と中位の境界はプリンシパルとパワーズの間、中位と高位の境界はドミニオンとスローンの間にある。
【奇跡】
天使が用いる超能力。旧文明の書物にも記述がなく、仕組み等は一切不明。魔術の研究者ですら解明することができない。
「
作用としては魔術に通じるが、より物理現象に囚われない効果を持つ術式も多い。
魔術とは異なり、詠唱と触媒を必要としない。
術式のもととなるエネルギープールを
【
エトルキアにおいて天使に参政権や財産権はなく、人間の庇護を受けなければ行政の対象とならない。
この背景にあるのは「天使は人間による被造物である」あるいは「天使は人間を雛形として生み出されたものである」というイデオロギーである。
これは近世の女性差別意識に近い。いわば「男性=完全な人間」「女性=不完全な人間」という意識形成に通じるものがある。
天使は人間に仕えるもの、あるいは飼うもの、ペットとして扱われる。
多くの人間は決して天使を嫌悪しているわけではない。愛玩の対象となりうる。
しかし人間と同等の権利や発言力を持とうとすることは抑圧の対象となる。
留意すべきはエトルキア政府が天使について何ら法的解釈を行っていないという点である。
条文において言及されていない以上、人間についての法が天使に適用されることはない、という慣習が普及しているに過ぎない。
これに対し天使にも人間と同等の権利と地位を与えようとし、その信念に基づいて自ら実践的に天使に接する人間らを天使愛護主義者と呼ぶ。
正確には「天使を人間として認めるべき」と考える融和派、「人間と天使を併記すべき」と考える平等派の別があるが、あまり区別されない。
また「愛護(フィリア)」という言葉が天使に対する見下しを含んでいるとして好まず、「天使民権活動(エンジェライツ)」を自称する一団もある。
エトルキアに離反したルフト諸侯には天使愛護主義を掲げる都市も少なくない。ベイロンもそのひとつだった。
地理的にルフトへの参加が叶わなかったものの密かに天使を優遇しているエトルキア都市もある。
エトルキアはトップダウン型の国家だが、この点においても行政による地方統制はかなり緩いといえる。
【エアレース】
航空機を用いたスピード競技およびそれを模した行為全般を指すが、ルフトで単に「エアレース」といえば基本的にベイロン・エアレース・グランプリ・ツアーを指す。このレースはそれほどの知名度を持っている。
ツアーは3ヶ月にわたって12戦を争う。一回の飛行距離はおよそ250km。事前半年にわたってルフト全国で10の予選が行われる他、外国チームのみを対象にしてベイロンで開かれる国際予選から2チームが選ばれ、計12チーム24機で本選を行う。(地方予選にも国境を接する外国からの参加は可能。)
レギュレーションは使用燃料のみでエンジン数、エンジン馬力、機体寸法に制限はない。
むろんベイロンで開かれるエアレースはグランプリツアーだけではない。
最高速性能に優れる機体を使いベイロン島の周囲を周回するコース50周で順位を競うオーバル・プレーン、半径100kmの周回コースでタイムを競うアドベンチャー、ツアーと同じコースを使い、1機を2人のパイロットで交代して24時間飛ばす耐久レース、1週間かけて10の島を渡るラリーレイドなどがあり、それぞれ全く性格の異なる機体が参加する。この他、賞金は絡まないが、エキシビジョン的に滑走路上で加速力を競うドラッグレースもある。
【グリフォン】
旧文明のバイオ技術で生み出されたキメラ。サンバレノでは旧文明の生物学者グラト・アーバインを聖人に位置づけ、彼が生み出したキメラを
グリフォンはワシの体にネコの下半身を合わせたもの。ワシの頭、一対の翼、4本足、尾羽を持つ。体色は白や鳶色。
初歩的な奇跡を扱う能力を持っているが、あくまで初歩的なので発生には
飛行速度は最大約400km/h。天使同様フラム耐性がある。
【ルフト連邦の政治体制】
ルフト連邦はエトルキア政府の統治に離反した諸侯の集まりであり、エトルキアのあり方に対してあらゆる点で反動的性格を有する。
まず中央集権を廃し、各諸侯に立法と行政の自由を認め、その上で塔の維持管理、法執行、軍事については連邦機関が優越するものとした。
塔インフラと甲板利用の独占を防ぐ目的でそれぞれ課税し、所得税法人税と合わせて連邦の主要税収源とした。
国民形成にも注力し、戸籍の普及と初等教育機関の充実にも努めている。
【ブンド】
ルフトに住む天使が集まって結成した政治団体。連邦議員・地方議員とも多数を擁する。特に水平志向の強い天使たちによる共産主義的な組織であり、サンバレノの階級制度・イデオロギーには強い反発を表明している。
したがって政治闘争・宗派闘争でサンバレノを追われた高位の天使との折り合いはよくない。ただし活動資金の献金を受ける目的で経済的に成功した天使とは接近傾向にある。
宗教的には寛容であり、聖書の翻訳等には肯定的。サンバレノによる聖書の限定的な正典指定には否定的。一方でサンバレノの文化・生活様式の維持にも寛容であり、人間社会への過度な同化には懐疑的なため、ルフト政府の国民形成政策には反発する部分もある。
依然天使差別を掲げる集団との対立もあり、諜報組織・実力組織も秘密裏に保有している。
【警務隊】
行政機構を内包するエトルキア空軍において内務機能を受け持つ組織。言ってしまえば警察であり公安。「警務隊」より「軍警」と呼ばれることの方が多い。
通常の法執行機関としての役割を持つほか、諜報機関としての側面、空軍の規律維持するための憲兵としての側面も併せ持つ。国内に住む天使の管理もその一機能であり、下部機関である刑務部において「捕虜」の天使の収監も行う。ただしアークエンジェルの扱いには依然手を焼いており試行錯誤が続いている。
【捕虜】
エトルキアとサンバレノの間には全く戦争協定がなく、したがって互いに捕縛した兵士軍人に関する取扱いの規定もない。すなわち互いの兵士軍人は殺人者あるいは殺人未遂者に過ぎないが、双方予後の交換を意識しているため不文律ながら非人道的な扱いは避けられている。その結果、サンバレノの天使はエトルキアにおける天使住民より、エトルキア軍の人間はサンバレノにおける人間よりも質のいい生活を提供されていることもある。
【巨人の井戸】
エトルキア空軍の塔再現計画「巨人の井戸」計画から転じて塔の直下に伸びる竪坑のことを指す。塔は地下100㎞の地熱で得られる蒸気を発電に使用しているが、その深度に至る掘削技術は現代には失われている。そのため計画では指向性を持つ核弾頭をタンデムに組み、シールドで地下10㎞程度まで掘り進んだところで同時に起爆することで竪坑を掘ろうとしている。フォート・ラークスパー周辺ではそのための実験が続いている。
【盗掘家】
塔そのものの採掘・汲上機能で補えない地上資源を人力で補う底辺労働は各地の島で行われているが、彼ら採掘労働者の中でも旧文明の遺跡で技術的・芸術的価値のある遺物を専門に扱う者を特に盗掘家と呼ぶ。基本的には島と地上を行き来して活動するが、中には地上に定住する者、地上を放浪する者もいる。
エトルキアには遺物の流通や相互扶助を目的とした盗掘家連盟があり、業界団体として政府の公認を受け、中央のイングレス、東部のレコール=ハウ、西部のベルビューと3つの支部を持つ。連盟及び支部は「サロン」と称されることもある。
【インフィルト】
ベルビュー・サロンが持つ遺伝子操作技術、及びそれに供する遺物の名称。遺伝子操作といっても受精卵や生殖細胞に作用するものではない。設定に応じた人工的なウイルスを水槽に満たした液体に溶かし、人間がそこに全身浸ることで粘膜からウイルスが浸透し、全身の体細胞内のミトコンドリアが包んでいる遺伝子に作用する。浸透とその後の新陳代謝に時間は要するが、生きている人間の形質を操作できる。
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